ECサイトの運営をしていると、毎日の受注処理や在庫管理、売上レポートなど、どうしても「人手に頼りがちな作業」が多く発生しますよね。忙しい現場では、「この作業がなければ…」「もっとクリエイティブな時間に使いたいのに」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、Excelをうまく活用することで、こうした作業を自動化し、人件費を最大30%削減できるほどの効率化が可能なんです。今回は、私たちEXCEL女子が現場で実際に活用している“究極テクニック”を、いくつかご紹介します。
受注処理の第一歩であるCSV整形は、意外と時間を奪う作業です。
ECモールやカートシステムからダウンロードしたファイルを毎回手作業で整えるのは、単純ながらミスも多く、気づけば1時間以上かかっていた…なんてことも珍しくありません。
一度設定してしまえば、列の順番や不要項目の削除、日付の形式統一までをボタンひとつで完了できます。
毎日のルーティンを一瞬で処理できる快感は、一度味わうと戻れません。
✔ 手作業で1時間かかっていた整形作業が、わずか10秒に!
✔ ヒューマンエラーをゼロにできるので、誤出荷防止にもつながります
EC運営で頭を悩ませるのが「在庫管理」。
気づけば欠品していたり、逆に在庫を抱えすぎてしまったり…。
これらは確認作業に時間を割かれるうえに、販売機会の損失やコスト増につながる重大な課題です。
各倉庫から出力される在庫データをExcelにリンクして集約すれば、常に最新の在庫状況を確認できます。
条件付き書式を使えば、在庫が少ない商品を赤字で自動表示。
さらにVBAを組み合わせれば、在庫が一定数を下回ったときにアラートメールを飛ばすことも可能です。
「いつの間にか在庫が切れていた」というヒヤリを防ぎ、安心して販売に集中できる環境を作ることができます。
✔ 在庫確認の工数を約70%削減
✔ 欠品による販売機会損失を防止
✔ 発注タイミングが明確になり、余剰在庫の削減にもつながる
毎朝のルーティンとして、多くのEC担当者を悩ませているのが売上レポートの作成です。
日別の売上や商品別の集計、広告ROIの確認など…複数のデータを集めて手作業で整理するのは、2時間以上かかることも珍しくありません。
しかも担当者が変わると集計方法がバラバラになり、比較が難しくなるケースもあります。
GA4や広告データをExcelに取り込んでおけば、更新ボタンを押すだけで最新データに反映。
あとはピボットテーブルで自由に切り口を変えて分析できるので、集計作業そのものから解放されます。
「数値を集める」作業ではなく、「数値を読む」ことに集中できるのが、この仕組みの最大のメリットです。
✔ 毎朝2時間かかっていた集計作業が数秒で完了
✔ 属人化を防ぎ、誰でも同じ形式のレポートを作成可能
✔ 数値の把握が早まり、意思決定のスピードアップにつながる
ここまで紹介したテクニックをさらに進化させたい方には、ExcelとRPAの連携がおすすめです。
受注データのダウンロードから整形、在庫の更新、売上レポート作成、さらにはメール送信まで。
これら一連の流れをRPAに任せれば、人が操作しなくても自動で業務が回る仕組みを作れます。
ことで、“ロボット社員”が毎日黙々と働いてくれるイメージです。
担当者は結果をチェックするだけ。
残業や単純作業から解放され、より戦略的な業務に集中できるようになります。
✔ 定型業務のほぼ100%を自動化し、残業ゼロを実現
✔ 作業品質が安定し、属人化のリスクを解消
✔ 担当者は“作業”から“判断・企画”へシフトできる
EC業務は、一見すると「人手が必要で当たり前」と思われがちです。
しかし、実際にはその多くがパターン化された定型作業であり、Excelを中心に仕組み化することで劇的に効率化できます。受注データの整形に1時間かかっていた作業が数秒に短縮され、在庫確認の工数が70%減り、毎朝の売上レポートがワンクリックで完成する。こうした積み重ねが最終的には人件費30%削減という大きな成果に直結します。
さらに、RPAと連携させれば、まるで“ロボット社員”がチームに加わったかのように、日々のルーティンを自動で回してくれます。担当者は「作業」から解放され、「売上を伸ばす」「顧客体験を向上させる」といった本来注力すべき戦略的な業務に集中できるようになるのです。
つまり、Excelは単なる表計算ソフトではなく、ECビジネスの成長を後押しする最強の自動化プラットフォーム。
スモールスタートで導入できるため、リスクも少なく、すぐに成果を実感できるのも魅力です。
業務の効率化はもちろん、社員の働き方改革、ひいては企業全体の競争力強化にもつながる──Excelを使った自動化は、まさに“究極テクニック”と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。