MOS資格が、日々の業務改善に悩む企業から注目を集めているのをご存知でしょうか。
パソコン技術の国際資格であるMOSは、ビジネスのベースとなるofficeスキルを効率的に底上げしてくれるため、企業の生産性アップにつながると期待が高まっています。
ビジネスで使用する頻度が高い、Excel(エクセル)やWord(ワード)の実力証明であるMOS資格について、科目や取得メリット、難易度などを細かく解説します。
MOS資格とは、Microsoft社のオフィスソフトを扱うスキルの証明資格で、マイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略です。
Microsoft社が公式認定している国際資格のひとつであり、ソフトの利用スキルを客観的に証明できるため、社会人に必須のPC資格として注目されています。
世界的に信頼度が高い資格として履歴書に記載できるだけでなく、業務効率化のために社内研修の一環として取り入れている企業も少なくありません。
試験科目 | バージョン | |
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) | |
Word ワード (文書作成ソフト) |
Word 2019 | Word 2019 エキスパート |
Word 2016 | Word 2016 エキスパート | |
Excel エクセル (表計算ソフト) |
Excel 365 | |
Excel 2019 | Excel 2019 エキスパート | |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート | |
PowerPoint パワーポイント (プレゼンテーション ソフト) |
PowerPoint 365 | |
PowerPoint 2019 | ||
PowerPoint 2016 | ||
Access アクセス (データベース管理ソフト) |
ー | Access 2019 エキスパート |
Access 2016 | ||
Outlook アウトルック (電子メール・情報管理ソフト) |
Outlook 2019 | |
Outlook 2016 |
(2023年8月8日現在)
最新情報は公式サイトをご確認ください。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
MOS資格は各ソフトごとに科目が設定されており、Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Access(アクセス)、Outlook(アウトルック)の5科目に分かれています。
文書作成ソフトです。表や図の挿入、構成や校閲などの機能があり、書類作成を行うことができます。
表計算ソフトです。関数を用いた数値の計算、データ管理や整理を効率的に行うことができます。
プレゼンテーションソフトです。スライド作成、画像や文章の挿入など、スムーズなプレゼン資料の作成が可能です。
データベース管理ソフトです。大量のデータを管理、保管、検索することができるため業務効率を上げることができます。
電子メールや情報管理ソフトです。メールだけでなく連絡先やスケジュールの管理、メモやタスク機能などさまざまな情報管理ができます。
各ソフトのバージョンごとに試験があり、2023年8月時点ではMOS 365、MOS 2019、MOS 2016の3バージョンに別れています。
どのバージョンの試験を受けるか迷ったら最新バーションの資格取得をおすすめします。
※MOS2013の全7科目は終了しました。
MOSの受験料は、税込みで一般レベルが10,780円、上級レベルが12,980円です。
それぞれ学生割引があり、税込みで一般レベルが8,580円、上級レベルが10,780円です。
※この受験料は2022年6月時点の情報です。詳細は受験前に公式情報をご確認ください。
MOSの試験会場は、試験の運営企業であるodyssey(オデッセイ)から認定を受けたパソコン教室やテストセンターです。
全国どこでも受験することができ、月1~2回行われる「全国一斉試験」と、会場ごとに週何回か開催している「随時試験」から選択することができます。
毎年多くの受験者がいるMOS資格ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
日常的にWordやExcelを使用していると、操作が自己流で癖づいてしまったり、余計な時間のかかる操作をしていても気づきにくいものです。
MOSは実技に特化した試験なのでパソコンの基礎的スキルの見直しができ、体系的にスキルを学習することで、作業時間の短縮や業務効率化に役立ちます。
MOS試験は実際の業務に似た形式での出題が多く、資格勉強のなかで自然と実務に役立つ実用的な知能が身につきます。
また、合格にはそれぞれのアプリケーション操作の理解が不可欠なので、MOSの対策学習自体が実務力に直結してきます。
いくらPCスキルが高くとも、自分のレベルを客観的に証明するのは難しいものです。
その点でMOS資格は認知度が高く世界に通用する資格であることから、合格すれば履歴書への記載はもちろん、社内外での実力の証明として充分な力を発揮します。
MOSは年齢、国籍を問わず誰でも受験することができる試験ですが、レベルや難易度はどのようにわかれているのでしょうか。
MOS資格のなかでも、Word・Excelの試験はスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)の2種類に分かれています。
Accessはバージョンにより、レベルが一般レベル、上級レベルとなっていますが、出題範囲や内容が著しく難しくなっているわけではありません。
スペシャリストは基礎知識がメインですが、エキスパートはそれぞれの機能ごとの高度な理解が求められます。
MOS試験の出題範囲や出題形式はバージョンによって異なりますが、試験対策に大きな違いはありません。MOS2016とMOS 2019は複数大問のある「マルチプロジェクト形式」です。
「MOS 2019」では新機能が出題範囲に追加されています。
Wordの試験はスペシャリスト(アソシエイト)とエキスパートレベルに分かれています。
スペシャリストはフォント変更や表の作成など基本的な編集機能を問われます。
エキスパートは校閲、コメント、目次作成などあまりなじみのない機能で、知っていると便利な機能も出題範囲となるため、Wordに対する網羅的な知識が必要になります。
Excelもスペシャリスト(アソシエイト)とエキスパートに分かれています。
スペシャリストはセルの書式設定やフィルター、基本的なグラフなどの基礎知識が問われます。
それに比べてエキスパートでは、マクロ作成やピボットテーブルの管理など高レベルの問題が出題範囲となっています。
PowerPointはスペシャリスト試験のみで、スライドの作成、画像の挿入やテキストの書式設定などの全体的な実技を問われます。
2019ではExpertレベルとなっていますが、出題範囲は変わりません。
データやテーブルの管理、レイアウトビューなどの全体的な機能が出題範囲です。
Outlookはスペシャリスト試験のみで、メッセージやスケジュール管理、メール機能などの全体的なスキルを問われます。
MOSは比較的合格しやすい資格といわれています。
正式な合格率は公表されていないものの、スペシャリストが約80%、エキスパートは約60%といわれています。
また合格点は550点~850点の範囲で変動していますが大体700点以上あれば合格できる目安と考えて良いでしょう。
MOSに最短で合格するためには、効率的な学習方法を選択しなければなりません。
ここでは受験者の多いMOSのExcel試験を例に、効果的な勉強方法をご紹介します。
自力で合格を目指す場合、自分の理解しやすいExcel問題集や対策テキストをみつけることが最重要ポイントです。
独学は疑問がでても自己解決しなければならないためモチベーションを維持できるようにスケジュールを細かく立てましょう。
Excelの試験範囲は幅が広いため、時間をかけずに合格したい方や、エキスパートの受験には教室に通うのがおすすめです。
Excelのテクニックや模試が充実している講座を選ぶようにしましょう。
今回は人気資格のひとつ、MOS資格についてご紹介しました。
その中でもExcelのMOS資格は、円滑に実務を遂行できるスキルの証明として、また企業の業務効率化の手段としていますます需要が高まっています。
もちろん合格も重要ではありますが、資格取得は通過点でExcelの実務スキルを磨くことが目的であることを忘れてはなりません。
EXCEL女子はITに強い事務派遣を行いながら、MOS資格取得にも役立つ関数や機能を習得できる「Excel研修」も提供しています。
さまざまなコースから研修内容を選ぶことができ、実務に直結するスキルを磨くことができます。
社員のスキルアップのためにMOS資格を目指す、Excelを効率的に使いたい企業におすすめです。一度EXCEL女子までご相談ください。