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【図解付き】毎年打ち換えなくてOK!生年月日から年齢を自動更新する方法(Power Query)!

作成者: admin_dg|Jun 7, 2024 7:25:51 AM

勤続年数などの人事管理やプロジェクトの進捗管理、年齢や支払期日の算出など、日々の業務では日付や期間の計算が多々発生します。

Excelの場合は関数を使用して日付を計算する方法などがありますが、Power Queryでは列の操作で日付や期間を計算することができます。

今回は、生年月日から現在の年齢を求める方法についてご紹介します。

Power Queryとは

Power Queryは、Microsoftが開発したデータ処理ツールで、データを取り込んだり変換したりするためのマイクロソフトのアドインです。

Power Queryを使用すると、複数のデータソースからデータを統合したり、データの変換や整理を行ったりすることができます。データの取り込みや変換作業を効率化するための機能が豊富に備わっており、データ分析やレポート作成の時間を大幅に短縮することができます。

生年月日から年齢を求める方法

Excelでは、日時を「シリアル値」という数値で管理しています。

シリアル値

シリアル値

1900年1月1日を「1」とし、ここから1日経過するごとに1ずつ増加する値

今回、データをインポートした際に、生年月日のデータ型が「整数型」で読み込まれますが、この時に表示されている数値が「シリアル値」です。

このままでは日付として計算することができないので、まずデータ型を「整数型」から「日付型」に変換する必要があります。

データ型

PowerQueryには、日付や時刻を表す5つのデータ型があります。

データ型 使用例
日付 2024/6/1 誕生日やイベントの日付など、時間の情報が不要な場合に使用します。
時刻 12:00:00 会議の開始時間や終了時間など、日付の情報が不要な場合に使用します。
日付/時刻 2024/6/1 12:00 特定の日時を指定する必要がある場合に使用します。
日付/時刻/タイムゾーン 2024/6/1 12:00:00 + 03:30 異なるタイムゾーンの日時を正確に扱う必要がある場合に使用します。
期間 5.12:30:00 1つの日付や時刻の差を計算する場合に使用します。

それぞれ用途が違うので、日付や時間のデータを正確に管理・計算するため、適切なデータ型を選びましょう。

生年月日から年齢を求める方法

CドライブのPowerQueryフォルダにあるフォルダー「使用データ」にあるブック「住所変換」を使用し、年齢の算出方法について解説します。

今回は、生年月日から現時点までの期間を求めることで、年齢を算出します。生年月日から現時点までの期間は日数で算出されるので、これを年数に変換する必要があるのですが、その際に小数点以下の端数が発生します。

※年齢は「41.8歳」といった表現をしないので、最後に小数点以下を切り捨てる作業をします。

 

1.[ データ ] タブ - [ データの取得と変換 ] グループ -「ファイルから」をクリックし、「Excelブックから」を選択します。

2.ファイル「住所変換.xlsx」を選択し、「インポート」をクリックします。

3.「データ」シートを選択し、「データの変換」をクリックします。

4.「生年月日」の列を選択し、[変換]タブ-「データ型」の「日付」をクリックします。

5.「生年月日」が日付型に変換されます。
6.[ 変換 ] タブ - [ 日付と時刻の列 ] グループの「日付」をクリックし、「期間」を選択します。

7.[ 変換 ] タブ - [ 日付と時刻の列 ] グループの「期間」をクリックし、「合計年数」を選択します。

8.[変換]タブ-[数値の列]グループの「丸め」をクリックし、「切り捨て」を選択します。

9.「生年月日」の列名をダブルクリックし、「年齢」に変更します。

今回は、列を操作して生年月日から年齢を求める方法をご紹介してきました。新たにデータが追加された場合も、クエリを修正せずにデータ更新が可能です。

業務で活用し効率化していきましょう!

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