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Power Query(パワークエリ)の基本機能!データ取り込みからエディター操作まで

作成者: admin_dg|Nov 30, 2023 12:00:00 AM

今回はMicrosoftのPowerQueryの基本機能についてご紹介します。

日常の作業の中で、次のように困った経験はありませんか?
  • 地道にデータ変換、加工、整形作業を行っていて、終わりが見えない…
  • データの数が多すぎて、関数を使用しても一つにまとめるのに一苦労…
  • 新規データを追加するたびにデータをチェックして手動で整えないといけないのが大変…
  • 自動集計してくれる機能があったら楽なのに…
そんな方には「PowerQuery」がおすすめです!
PowerQueryはExcelやPower BIで使用できるデータ接続ツールで、様々なデータソースからデータを取り込み、クリーニングや変換を行うことができます。この際、プログラミングは不要です。

このブログでは、PowerQueryのデータの取り込みからエディター操作の一連の手順を分かりやすい画像付きで解説しています!

パワークエリについて、こちらの記事もご覧ください。
Power Query(パワークエリ)とは?Excelの限界を超える画期的なデータ処理を実現!

Power Query(パワークエリ)に接続できるデータ

まず、PowerQueryが取り込めるデータについて見てみましょう。PowerQueryは多種多様なデータソースからデータを取り込むことが可能です。

接続できるデータの種類

Power Queryは、さまざまなデータを接続することができます。

  • Excelファイル
  • CSVファイル/テキストファイル
  • XMLファイル/JSONファイル
  • Accessデータベース
  • SQL Server/Oracle/MySQL/PostgreSQL
  • SharePointリスト
  • ODataフィード
  • WEBページ

これらのデータソースからデータを取り込むことで、PowerQueryはデータ分析やレポート作成のための強力なツールとなります。

WEBサイトで公開されている情報を抽出・整形する技術(スクレイピング)について、こちらの記事もご覧ください。
Excel(エクセル)でWEBから簡単にデータを収集する方法!スクレイピングを徹底図解

接続できるデータ量

Excelにはデータを扱う上での制限があります。
例えば、1つのワークシートに入力できる行の数は最大で1,048,576行までですが、これ以上のデータを扱うことができません。

PowerQueryを使用すると、Excelの制限を超えて、最大約20億行までのデータを扱うことができます。
これは、1つのExcelファイルに入力できる行の数が20億行に増えるわけではなく、PowerQueryがデータとExcelを接続することで大量のデータを扱うことが可能です。

PowerQueryは、接続したデータソースから必要なデータだけを選択して読み込むことができるため、大量のデータの中から特定の情報を効率的に抽出することが可能になります。

Power Query(パワークエリ)を使用するためのExcelのリボン設定

次に、Excelのリボンでどこを操作するかについて説明します。

Excelのリボンとは、Excelの画面上部に表示されるメニューバーのことを指します。
PowerQueryを使用するには、このリボンの「データ」タブを使用します。(画像はMicrosoft365の画像となります)

データの取得と変換

「データの取得」グループには、様々なデータソースからデータを取り込むことができます。
取り込みたい種類のデータをここから選択します。またクエリの結合やマージを実施することも可能です。

クエリと接続

「クエリと接続」のグループでは、PowerQueryを使用して作成したクエリの管理や更新を行います。
「クエリと接続」のボタンをクリックすると「クエリと接続」の作業ウィンドウを表示することができます。

Power Query(パワークエリ)エディター

Power Queryエディターは、ExcelやPower BIでデータを取り込み、クリーニングや変換を行うためのツールです。

ユーザーはこのエディターを使って、データの整形やフィルタリング、列の追加や削除など、様々なデータ操作を行うことができます。
Power Queryエディターのリボンは、ホーム、変換、追加列、マージ、結合、その他のグループに分かれています。

ホームタブ

クエリの更新、ソースの編集、クエリの削除、クエリの複製、クエリの名前変更などの基本的な操作が含まれています。

また、データのクリーニングや変換を行うための基本的な操作が可能です。具体的には、列の追加や削除、データ型の変更、フィルタリングや並べ替え、集計などの操作です。
これらの機能を使って、取り込んだデータを分析に適した形に整形することができます。

変換タブ

データの詳細なクリーニングや変換を行うための操作を実施でき、テキスト、数値、日付や時間など、さまざまなデータ型に対する変換機能などがあります。
例えば、テキストの大文字・小文字の変換、数値の丸め、日付の加減算などの操作が可能です。

また、行や列のピボット操作、データのグループ化や集計など、より高度なデータ操作もこのタブから行うことができます。これらの機能を使って、データを分析に適した形に整えることができます。

列の追加タブ

新しい列を作成するための操作を実施できます。
既存の列から新しい列の計算や、条件に応じて列を作成したり、日付や時間の列から年や月などの情報を抽出することができます。

また、テキスト列を分割したり、複数の列を結合したりする機能もあります。

表示タブ

エディターの表示設定を調整することができます。

「クエリの設定」ボタン:「適用したステップ」の表示非表示の切り替え

列の品質:エディターの列の品質の表示非表示

クエリの依存関係を確認
クエリの依存関係とは、複数のクエリが互いに関連し、一つのクエリの結果が他のクエリとどう関係しているかを表します。これは、複雑なデータ操作や分析を行う際に、一つの大きなタスクを小さなステップに分割し、それぞれを個別のクエリとして管理することで、全体の流れを理解しやすくするために使用されます。

Power Query(パワークエリ)の操作

PowerQueryは、データの取り込みからクリーニング、変換、結合までを行うことができますが、これらの操作はすべて「ステップ」として記録されます。
これにより、同じ操作を再度行う必要がある場合や、操作の過程を確認したい場合に、ステップをたどることができます。

ステップを右クリックすると、任意の名前をつけることが可能です。
それぞれのステップをクリックすることで、動作を確認することができます。
Power Queryエディターでは元に戻す(Ctrl+Z)が使えないため、操作を元に戻すにはステップを削除する必要があります。

M言語

PowerQueryはM言語という独自のプログラミング言語を使用しています。
M言語はPowerQueryの操作を自動化するための言語で、数式バーやPowerQueryエディターの「詳細エディター」からコードを確認・編集することができます。

Power Queryは基本的にはノーコード、つまりコードを書かずに操作できるツールです。
リボンから各種操作を選択することで、データの取り込みやクリーニング、変換を行うことができます。これらの操作は、裏側で自動的にM言語というコードに変換されます。

しかし、特定の複雑な操作やカスタマイズを行う場合には、M言語のコードを直接編集する必要があります。これにより、Power Queryの機能を最大限に活用し、より高度なデータ操作や分析を行うことができます。

「Power Query(パワークエリ)研修」もお任せください

今回はPowerQueryの基本機能やリボンについてご紹介しました。
PowerQueryは、データの取り込みからクリーニング、変換、結合までを一貫して行うことができる強力なツールです。業務で活用し効率化していきましょう。

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