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【図解付き】住所をカンタンに『都道府県』と『市区町村』に分割する裏ワザ!(Power Query)

作成者: admin_dg|Jun 27, 2024 10:00:00 PM

日々の業務でデータを扱っていると、顧客住所の詳細な部分を分けたり、社員のフルネームを名字と名前に分けたりする作業が頻繁に発生します。

Power Queryには、文字列の結合や抽出など、様々な文字列操作の機能がありますが、今回は、値の変換と列の分割機能を用いて、住所を都道府県と市区町村に分割する方法をご紹介します。

Power Queryとは

Power Queryは、Microsoftが開発したデータ処理ツールで、データを取り込んだり変換したりするためのマイクロソフトのアドインです。

Power Queryを使用すると、複数のデータソースからデータを統合したり、データの変換や整理を行ったりすることができます。データの取り込みや変換作業を効率化するための機能が豊富に備わっており、データ分析やレポート作成の時間を大幅に短縮することができます。

参考記事:Power Query(パワークエリ)とは?Excelの限界を超える画期的なデータ処理を実現!

区切り文字による列の分割

今回は、「列の分割」の機能を使用します。

この機能を使用すると、指定した区切り文字で文字列を分割をすることができます。

しかし、区切り文字が削除されてしまうため、「東京都国分寺市」を「都」を区切り文字として分割すると、「東京」と「国分寺市」になってしまいます。

分割する際は、一度消えてもいい区切り文字を新たに追加してから区切ります。

住所を分割してみよう

CドライブのPowerQueryフォルダにあるフォルダー「使用データ」にあるブック「住所変換」を使用し、住所の分割について解説します。

    1. まず、区切り文字を新たに追加するため、「値の置換」を行います。「住所」列を選択し、[ホーム]タブ-[変換]グループの「値の置換」をクリックします。


    2. 「検索する値」に「県」、「置換後」に「県★」と入力し、「OK」をクリックします。※今回は「★」を使用しましたが、任意の記号で住所にないものであれば★でなくても利用可能です。


    3. 同様に「県」以外も以下の様に置換します。
      「東京都」→「東京都★」・「大阪府」→「大阪府★」・「京都府」→「京都府★」・「北海道」→「北海道★」
      この場合、「県営住宅」などの語句が「県★営住宅」というように置換されますが、最後に「県★」→「県」と置換することで処理をします。
    4. [変換]タブ-[テキストの列]グループの[列の分割]-「区切り記号による分割」をクリックします。


    5. 「区切り記号を選択するか入力してください」に「カスタム」を選択し、「★」を入力し、分割に「一番左の区切り記号」が選ばれていることを確認し、「OK」をクリックします。
      STEP UP! 列の分割』

      「区切り文字による列の分割」では、カスタムの文字のほかに、カンマやタブ、スペースなどで文字を区切ることが可能です。(分割された列は「元の列名.1」、「元の列名.2」となります。「分割」でどこの区切り記号で分割するか選択することができ、「区切り記号の出現ごと」を選択すると、区切り記号の数だけ列が増えます。

      列の分割には「区切り文字による分割」以外にも、いろいろな分割方法があります。

      文字数による分割
      指定した文字数で分割します

      数字以外から数字による分割
      文字列と数字で分割します

      位置による列の分割
      指定した位置でそれぞれ分割します
    6. 住所が分割されます。「住所.2」の列をクリックし、「県★」→「県」に置換します。※今回は「県」以外は該当がないため「県★」のみ元の「県」に戻します。


    7. 「住所.1」の列名を「都道府県」、「住所.2」の列名を「住所」に変更します。

「Power Query研修」もお任せください

今回は、Power Queryを利用した文字列操作の一例をご紹介しました。
  • 住所
  • 名前
  • 商品コード
など、業務で実際に文字列分割を使用することで、その有用性を実感していただけると思います。積極的に活用し、業務を効率化していきましょう!

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