システム移行に伴い、これまで当たり前のように行ってきた業務が、そのままでは成り立たなくなる。
移行先システムの制約により、複数データの抽出や帳票出力に課題を感じていませんでしたか。

本事例では、こうした状況をきっかけに、既存業務の構造そのものを見直し、業務アプリ開発ツール CELF(セルフ) を活用してシステム移行後も継続可能な業務の仕組みを再構築した取り組みをご紹介します。

実際に現場を支援したのは、コクーの EXCEL女子スタッフ
業務フローやデータ構造の徹底的なヒアリングから着手し、複雑化・属人化していたデータ連携や帳票ロジックを整理・可視化しました。

「システムが変わっても、業務は止めない」。そのために、現行運用を尊重しながらも、CELFの特性を活かした実装・設計を行い、誰が使っても同じルールで正確に業務を遂行できる基盤を構築しています。

本記事では、どの業務に対して、どのような整理・設計を行い、どのようにシステム移行と業務改善を両立させたのかを、支援を担当したEXCEL女子スタッフへのインタビューを交えながら詳しくご紹介します。

お客様が抱えていた課題は何でしたか?

システム移行に伴い、移行先のメインシステムでは既存業務に必要な機能を十分に再現できないという課題を抱えていました。特に、以下の2点が大きな課題となっていました。

複数テーブルからのデータ抽出

複数のデータベースやアプリケーションにまたがるマスタ情報を紐づけて抽出する業務が多く存在していました。データの所在や紐づき方の仕様把握が難しく、システム移行後も正確なデータを安定して抽出できる仕組みの構築が求められていました。

現行システムと同一レイアウトでの帳票出力

現場の運用を維持するため、現行システムと全く同じレイアウトで帳票を出力したいという強い要望がありました。CELF化にあたっての制約がある中で、違和感なく帳票を再現し、業務の継続性を損なわないことが重要な検討ポイントとなっていました。

課題解決のために何をしましたか?

お客様の理想とシステムの制約をそのまま対立させるのではなく、両者をつなぐ「橋渡し役」となることに注力しました。具体的には、以下の取り組みを行いました。

徹底的なヒアリングとデータ構造の整理

複雑なデータ連携を正しく理解するため、繰り返しヒアリングを実施し、業務フローやデータ構造を丁寧に整理しました。
分散して管理されていたマスタ情報やトランザクションデータの関係性を可視化した上で、CELFの複数アプリを連携。
必要な情報を過不足なく抽出できるよう、実運用を見据えた緻密な設計を行いました。

実現可能な代替案の提示

現行と完全に同一のレイアウト再現がシステム上難しい箇所については、単に「できない」と結論づけるのではなく、
操作性や視認性を損なわない複数の代替案を検討・提案しました。
言葉による説明だけでなく、具体的なイメージ資料を作成し視覚的に共有することで、お客様との認識齟齬を防止。
その結果、十分な合意形成を図りながら、双方が納得できる最適な着地点を導き出すことができました。

どのような成果がありましたか?

要件が固まっていない状態から、実装可能な設計まで導けた

現在は開発フェーズの途中段階ではありますが、これまで不透明だった業務フローが整理され、完成後のシステム像を具体的に描けるようになったことに大きな手応えを感じています。

プロジェクト当初は、お客様側でも要件が十分に固まりきっていない状態でした。

そこで、度重なる打ち合わせを通じて業務を一つひとつ棚卸しし、アプリ化すべき機能の「要・不要」を明確に切り分けるところから着手しました。その結果、迷いのあったプロジェクトの方向性を整理し、正しいゴール設定へと導くことができた点が、現時点での大きな成果です。

また、システム構築の要となるテーブル設計についても、当初は全体像が見えていない状況でしたが、丁寧なヒアリングを重ねることでゼロから設計を構築しました。データの繋がりを再定義し、将来的な拡張にも対応できる柔軟なシステム基盤を整備できたことは、今後の運用においても大きな価値をもたらすと考えています。

このように、「要件を徹底的に洗い出し、設計を固めてから実装に進む」プロセスを重視したことで、開発途中での大幅な手戻りリスクを事前に排除することが可能となりました。仮に仕様変更が発生した場合でも、整理された設計図があることで影響範囲を迅速に特定でき、結果としてコストやスケジュールのロスを最小限に抑えることにつながっています。

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今後の施策について

今回の移行を土台に、業務全体のデジタル化を段階的に推進したい

まずは、現在進行中の開発をスケジュール通りに完遂し、今回のシステム移行を確実に成功へ導くことを最優先の目標としています。現在はリリースに向けたスピード感を重視して開発を進めていますが、その過程でお客様からは「こうすればさらに便利になるのでは」といった、次の改善につながる前向きなご要望も数多く寄せられています。

リリース後は、こうした声にも一つひとつ丁寧に向き合い、システムの利便性・使い勝手を段階的に高めていく予定です。

将来的には、今回のシステム移行で構築した強固なデータ基盤を土台として、現在も残っているアナログな業務プロセスについても、CELFを活用したデジタル化・自動化をさらに推進していきたいと考えています。

単なるシステム提供にとどまるのではなく、お客様の業務改善に長期的に寄り添いながら、共に成長していけるパートナーであり続けることを目指して取り組んでまいります。

業務アプリの力で、業務に“余白”を。

コクーの「EXCEL女子」サービスが、現場に寄り添って支援します。

Excelで行ってきたデータ管理や集計業務を、CELFを活用した業務アプリとして整理・再構築することで、
属人化しがちな業務を「誰でも使える仕組み」へと変えていきます。

業務フローの整理から要件定義、アプリ開発、運用定着まで、
実務を理解した専任メンバーが現場に入り込みながら伴走
使いやすさと実務定着を重視し、改善提案から継続的な運用支援まで一貫して行います。

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