システム導入や業務効率化を進める中で、これまで当たり前のように行ってきた業務が、そのままでは回らなくなる。
業務フローの属人化やツールの制約により、RPAを導入したものの「思うように活用できていない」と感じていませんか。
本事例では、こうした状況をきっかけに、既存業務の構造そのものを見直し、
RPAツールを活用して“誰でも運用できる業務の仕組み”を構築した取り組みをご紹介します。
実際に現場を支援したのは、コクーのEXCEL女子スタッフ。
業務フローやデータ構造の整理から着手し、複雑化・属人化していたロボット運用や処理ロジックを整理・標準化しました。
「ツールを入れるだけでは、業務は変わらない。」
その前提のもと、現場に寄り添いながら設計・開発・運用まで伴走し、誰が使っても同じ品質で業務を遂行できる基盤を構築しています。
本記事では、どのような課題に対し、どのような設計・工夫を行い、どのように業務改善と安定運用を実現したのかを、
支援を担当したEXCEL女子スタッフの取り組みをもとにご紹介します。
お客様が抱えていた課題は何でしたか?
自治体向けDX推進部門では、RPAチーム立ち上げ当初から一部メンバーに業務が集中し、上流工程から下流工程まで対応できる人財が不足しているという課題を抱えていました。特に、以下の2点が大きな課題となっていました。
上流〜下流まで対応できる人財不足
業務選定やヒアリングなどの上流工程から、ロボット開発・保守などの下流工程まで一貫して対応できる人財が不足していました。
そのため、RPAチーム立ち上げ当初から従事しているメンバーに業務が集中し、残業やタスク停滞が発生しやすい状況となっていました。
業務の属人化による改善スピードの低下
特定メンバーに業務量の比重が偏っていたため、他メンバーへタスクを振る時間も確保しづらく、さまざまな対応を一人で抱えざるを得ない状態でした。結果として、業務改善やロボット改修のノウハウが属人化し、チーム全体で効率的に対応する体制づくりが課題となっていました。
主なご支援内容は?
支援先:IT業界(自治体向けDX推進部門)
- RPA開発・保守(UiPath/MACROMAN)
- 社内向け業務効率化支援(MACROMAN活用)
- BIダッシュボード構築(Tableau)
- 業務データ加工(Microsoft Excel VBA)
- 自動化設計・業務ヒアリング・改善提案
- ツール活用のレクチャー・マニュアル作成
使用ツール:
- UiPath(ユーアイパス)
- MACROMAN(マクロマン)
- Tableau(タブロー)
- Power Automate(パワーオートメイト)
- Excel VBA(エクセル ブイビーエー)
課題解決のために何をしましたか?
お客様のやりたいことと、RPAツールでできることの間にあるズレをそのままにせず、
間に立って調整しながら、うまく実現できる形に整えました。
具体的には、以下の取り組みを行いました。
汎用パーツ化を前提とした設計・構築
日付形式のばらつきという課題に対し、個別最適ではなくどの業務でも使える共通パーツ化を前提に設計を行いました。
西暦・和暦・独自フォーマットなど多様な入力形式に対応するため、
一度「yyyymmdd」形式に統一し、その後任意の形式へ変換するフローを構築。
また、元号に対応する番号についてはExcelに対応表を作成し、ロボットが読み込む設計とすることで、
ロボット自体を改修せずにメンテナンス可能な仕組みを実現しました。
制約を踏まえた実運用ベースの設計
自治体特有のオフライン環境や使用できるアクティビティの制約を考慮し、どの環境でも安定して動作する設計を意識しました。
また、日付データ以外はスキップする分岐処理やエラー時の停止防止など、
実務での運用を想定した細かな制御を組み込むことで、現場で安心して使えるロボットを構築しました。
ナレッジ共有による属人化の解消
開発だけでなく、部門メンバーに向けた使い方の説明やマニュアル作成も実施。
誰でも理解・運用できる状態を目指し、特定メンバーに依存しない体制づくりを推進しました。
その結果、ロボットの改修や運用対応をチーム全体で分担できる土台を整えることができました。

どのような成果がありましたか?
ロボット開発・改修工数の削減
日付処理を汎用パーツ化したことで、これまで業務ごとに個別対応していた処理を共通化。
その結果、新規ロボット開発や改修時の工数を削減し、開発スピード向上につながりました。
メンテナンス負担の軽減と運用効率の向上
元号変換ロジックをExcelの対応表で管理する設計に変更したことで、ロボット自体の修正が不要となり、メンテナンス工数の削減と対応スピードの向上を実現しました。
また、お客様自身で更新できる仕組みとなり、運用の柔軟性も向上しています。
属人化の解消とチームで対応できる体制の構築
マニュアル整備やナレッジ共有を行ったことで、これまで特定メンバーに依存していた業務を分散可能に。
その結果、チーム全体でロボット運用・改修を担える体制へと改善しました。
業務停止リスクの低減と安定稼働の実現
エラー制御やデータ判定ロジックを組み込むことで、不正データによる処理停止を防止。
これにより、業務の安定稼働と継続性の向上に寄与しました。
業務自動化の力で、現場に『余白』を。
コクーの「EXCEL女子」サービスが、現場に寄り添って支援します。
Excelで行ってきた業務や繰り返し作業を、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して自動化することで、
属人化しがちな業務を「誰でも回せる仕組み」へと変えていきます。
業務フローの整理から要件定義、ロボット開発、運用・保守まで、実務を理解した専任メンバーが現場に入り込みながら伴走。
使いやすさと現場定着を重視し、改善提案から継続的な運用支援まで一貫して行います。
まずはお気軽にご相談ください!