勤怠データの整形、予算ファイルの集計、部署ごとのメール送信…。
人事部門でくり返される定型業務に、毎年多くの時間と手間をかけていませんか?

今回は、こうした業務の“あたりまえ”を見直し、RPAとExcelを活用して仕組み化を実現した事例をご紹介します。

実際に現場を支援したのは、コクーの「EXCEL女子」スタッフ。
半年間の伴走のなかで、《メール作成7日→1分》《予算集計1か月→3時間》といった成果をあげ、
最大《98.7%の作業時間削減》を実現しました。

本記事では、支援にあたったスタッフへのインタビューをもとに、
どのような業務に、どんな改善を行い、どう成果につながったのかを詳しくご紹介します。

下図は、実際に実施した業務改善プロジェクトの支援スケジュールです。半年間・合計稼働120日で、課題整理から定着支援までを一貫して対応しました。

業務ヒアリングから課題設計、改善設計、導入、定着支援までを示した半年間の支援スケジュール図。Excel研修や業務自動化のフェーズが可視化されている。

 

Q. まず着手したのはどんな業務でしたか?

勤怠管理ツールから直接出力できない情報について、CSVファイルに変換した上で、所定のExcelファイルに貼り付け、差分抽出を行うフローを構築。
CELF上に対象者名や出力先フォルダを設定することで、貼り付け先のExcelファイルや出力データの格納を自動化しました。

当初はRPAエラーが頻発していたため、構成を見直し、再構築を実施。これにより、従来5日かかっていた作業を2日半まで短縮することに成功しました。

実績:5日 → 2.5日に短縮(▲50%)

Q. メール業務にも改善を入れたと聞きました。

従来は、宛先ごとにタイトルや本文をコピペし、添付資料を選択して送信する手作業が発生していました。
これを一括自動化するマクロを6種類作成し、下書き保存または自動送信まで対応可能にしました。

その結果、周知メール作成に7日かかっていた業務が、わずか1分で完了するようになりました。

実績:7日 → 1分に短縮(▲99.99%)

Q. 年度予算の取りまとめは、どのように改善しましたか?

各部署ごとにフォーマットが異なっていた年度予算ファイルを統一。
提出方法もメールからDropbox提出に一本化。集約したファイルは自動で1つのExcelにまとめられるよう関数を設定し、転記作業が一切不要に。
年度と部署名を切り替えるだけで使える、半永久仕様のテンプレートを整備しました。

実績:1か月 → 3時間に短縮(▲98.75%)

Q. カレンダー作成も効率化されたとか?

指定のシートに情報を入力するだけで、別シートのカレンダー上に予定が自動転記される仕組みを構築。
出港地や担当者名も転記され、年号を変えることで年度別の抽出も可能な柔軟設計としました。

これにより、従来1日2時間以上かかっていた手動転記作業が不要となり、確認作業のみで済むように。現在はわずか30秒で完了しています。

実績:1日2時間 → 30秒に短縮(▲96%)

以下は、実際の業務におけるBefore/Afterの改善成果です。RPAやExcel自動化の導入により、業務ごとに大幅な時間短縮が実現しました。

勤怠データ処理やメール一括送付などの業務におけるBefore/Afterの工数比較表。最長1か月かかっていた作業が3時間に短縮されるなど、最大で99%以上の時間削減を実現。

特に「メール一括送付」は7日から1分に、「予算集計」は1か月から3時間にまで短縮され、効率化のインパクトの大きさが見て取れます。

 

Q. Excel研修を通じて、どんな変化が生まれましたか?

人事部で多く発生する定型業務の簡略化を目的に、Excel関数講座を2回開催。
現場から「この作業も関数で自動化できますか?」といった相談が増え、部内に改善意識が浸透。

実際に複数の業務で関数設定によるデータ抽出・集計が導入され、部署全体の生産性向上に貢献しました。

Excelのスキルアップは、個人だけでなくチーム全体の業務効率にも影響します。

研修導入の効果Excel関数講座を起点に、現場からの関数活用の声が広がり、最終的にチーム全体の業務改善につながった流れを示す3コマ図解。教育が現場変革を促す様子を可視化している。

このように、実務に直結するスキル研修を導入することで、現場から自然に改善の声が上がり、結果として組織全体の最適化につながる好循環が生まれます。

 

Q. その他にも改善された業務があれば教えてください。

日常的に発生する集計作業やデータ抽出業務においても、関数・マクロの活用によって自動転記を実現。
定常業務の仕組み化によって、不要な工数を見直す文化の定着にもつながりました。

Q. 最後に、今回の支援を通じて感じた価値は?

今回の支援を通じて、Excel・RPA・CELFの活用により、人事部の定型業務を根本から再設計しました。
単なるツール導入にとどまらず、「人が考える時間を取り戻す」ことを目的に、現場に寄り添った改善を実施。
結果として最大《98.7%の作業削減》を実現し、業務効率だけでなく、働き方そのものに変化をもたらしました。

Q. 同じような課題を感じている企業に、何かアドバイスはありますか?

「業務改善」と聞くと、専門知識や大掛かりなシステム導入をイメージしがちですが、
実はExcelや関数のちょっとした工夫だけでも、十分に“劇的な変化”を生み出すことができます。

特に人事や管理部門のような定型業務が多い領域では、
「属人化の解消」や「再現性のある仕組み化」こそが、組織全体の効率を底上げする鍵になります。

Excelの力で、業務に“余白”を。

コクーの「EXCEL女子」サービスが、現場に寄り添って支援します。

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