SaaSの次はBPaaS？今さら聞けない業務デジタル化の最前線を解説！

こんにちは。Webマーケティング担当の木村です。
最近、業務効率化の取り組みの中で「SaaSは導入したけれど、成果が頭打ち…」と感じる場面が増えてきました。
私自身も、社内のルーチン業務や属人化に悩み、「これ、本当にSaaSだけで解決できるの？」という疑問に直面したひとりです。

そんなときに出会ったのが「BPaaS（Business Process as a Service）」という選択肢。
SaaSのさらに一歩先をいく形で、人とプロセス、そしてテクノロジーを一体で提供してくれる新しい業務改革モデルです。

この記事では、SaaSとの違いから、BPaaSがもたらす効果、活用事例、そして自社への導入メリットまでを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

SaaSとは？：Software as a Serviceの基本

SaaSとは、クラウド経由でソフトウェアを提供するサービス形態です。
たとえば、以下のようなツールが挙げられます。

自社でシステムを構築せずとも、必要な機能を即座に利用できるため、初期コストの削減や導入スピードの速さが魅力です。

SaaSの効果と限界

メリット

・初期コストが抑えられる
・拡張性・アップデート性が高い
・インターネット環境があればどこでも使える

一方で…

業務の設計や運用は「社内での手間」が前提のため、「使う人のリソース」は依然として必要です。
ツール導入だけでは業務そのものの改革には届きにくいのが現実です。

BPaaSとは？：Business Process as a Serviceの概要

BPaaS（ビーパース）とは、業務プロセスそのものを、システムと人材をセットで外部提供するサービス形態です。

言い換えれば、「仕事そのものを丸ごと外注する」という新しい業務改革のかたち。
これまでのように「人を採用して、ツールを整えて、マニュアルを作って…」と社内で完結させるのではなく、すでに業務の仕組み化が完成された“サービス”を買う感覚です。

なぜ“プロセスごと外注”するのか？

私自身、最初は「人材派遣と何が違うの？」と感じていました。
でも調べるほどに、この違いは決定的。

• 派遣やBPO：あくまで“手”を借りる
• BPaaS：プロセス設計から運用、改善までを一括で任せられる

つまり、単なる作業代行ではなく、業務のあるべき姿を外部に設計してもらい、その運用まで任せる仕組みなんです。

BPaaSの構成要素

BPaaSは以下の3つの要素で構成されています。

1. 業務プロセス：定型化された実務（例：請求書処理・勤怠管理・レポート作成）
2. システム基盤：クラウドベースのアプリやRPA、ワークフロー
3. 人材リソース：プロセス運用に必要な専門スキルを持つ人材（常駐 or リモート）

この3要素がセットになって提供されるからこそ、導入企業側は“業務の成果”だけを受け取れる。
人手不足の課題をクリアしつつ、DX推進や業務改善にも直結するモデルです。

どんな企業に向いているの？

• 定型業務に多くの時間を取られている
• 属人化が進み、引き継ぎやマニュアル整備に手が回らない
• 採用・教育コストをこれ以上かけられない
• DXや業務改善を進めたいが、社内に余力がない

こういった悩みを抱える企業にとって、BPaaSは“課題解決のショートカット”になり得ます。

BPaaSの活用例とは？：具体事例からイメージする

「BPaaSが良さそうなのはわかるけど、うちの業務にも使えるの？」
最初に私が感じた疑問が、まさにこれでした。

理屈としては理解できても、自社の業務にどう当てはまるのか想像しづらい。そんな方のために、ここでは実際のBPaaS活用例を2つご紹介します。
経理や人事といったバックオフィス業務から、Excelを活用した資料作成業務まで、「よくある課題にどう効いたのか？」を具体的に掘り下げていきます。

ケース①：経理・請求業務の外注

背景

月末月初の処理に時間がかかり、ミスも頻発。社員の残業が常態化。

BPaaS活用

請求処理フローを外部に委託し、請求書の発行・仕訳・記帳までを一元代行。

効果

• 月末の残業ゼロ
• 業務負荷の分散
• 正確性の向上

ケース②：人事・労務のBPaaS化

背景

入退社手続き・勤怠管理など、担当者依存の業務が多く、属人化していた。

BPaaS活用

社会保険手続きや年末調整業務を、専門のBPaaSベンダーにアウトソース。

効果

• 法改正への対応漏れ防止
• 担当者の精神的負担を軽減
• 業務品質が標準化

EXCEL業務もBPaaSで効率化できる？

答えはYES。むしろ一番“ハマる”領域です。

「営業資料作成」「レポート作成」など、Excelを使った定型業務が多い企業では、作業の属人化やミスの温床になりやすいのが実情です。

そんな課題に特化して生まれたのが、コクー株式会社の「EXCEL女子」です。

「EXCEL女子」とは？

つまり、Excel業務のBPaaS化を実現する、特化型サービス。
単なる人材派遣ではなく、“業務改善のパートナー”として機能します。

なぜ今、BPaaSが注目されているのか？

理由はシンプルです。既存の業務体制が、いよいよ限界を迎え始めているから。

私自身、ここ数年で「SaaSは入れたのに、なぜか楽にならない」と感じる場面が増えました。
ツールはある。でも、現場が回らない。業務が属人化していて、誰も手放せない。――そんな“慢性疲労”のような状態に、多くの企業が陥っています。

背景にある3つの変化

1. 人材不足の深刻化
   　採用市場の競争激化により、特にバックオフィスやアシスタント職の確保が困難に。
   　業務量は変わらないのに、人手だけが減っていく現場が増えています。

2. 業務の複雑化とスピード化
   　DXの加速により、業務の設計自体が複雑化。
   　特に中小企業では「属人化＋非効率＋非デジタル」の三重苦を抱えている例も。

3. “なんとなくSaaS導入”の限界
   　ツールだけ導入しても、使いこなせない・定着しないというケースが多発。
   　結果として「結局、Excelでやるか…」に戻る現象も。

そこで浮上するのが「業務ごと、任せる」という選択肢

ここで登場するのがBPaaSです。
単なるツール導入ではなく、「業務プロセスごと外部のプロに任せる」ことで、企業はリソースの最適配置と生産性向上の両立ができるようになります。

例えば

• 社員が手を動かすのではなく、“やるべきこと”に集中できるようになる
• 属人化していた業務が、標準化・可視化される
• ITツールの運用すら含めて外部がまるごと引き受けてくれる

つまり、「働き方を根本から変える手段」としてのBPaaSが、今注目されているのです。

コロナ禍で価値が再評価された“業務の外注”

さらに、2020年以降のリモートワーク・ハイブリッドワーク普及を経て、
「人がその場にいなくても、業務は回せる」ことが証明されました。
この体験を経て、企業は“内製”一辺倒の考え方から脱却しつつあります。

「人を雇うのではなく、プロセスを買う」
これが、今の時代にフィットする新たな業務設計の発想です。

コクーのBPaaSサービスが選ばれる理由

BPaaSを検討する上で、どのベンダーを選ぶかは極めて重要です。
私たちコクー株式会社では、「EXCEL女子」をはじめとしたBPaaS事業を通じて、以下のような価値を提供しています。

単に業務をこなすのではなく、“成果につながるデジタル運用体制”を共に作ります。

まとめ：SaaSの次に来るのは、BPaaSという選択

SaaSが「道具」だとすれば、BPaaSは「戦力そのもの」。
業務プロセスを外部に任せることで、社内リソースは“本当にやるべきこと”に集中できます。

特にExcel業務の負担や属人化にお悩みの企業様には、
コクーの「EXCEL女子」が即効性のある第一歩になるはずです。

業務のボトルネックにお困りの方、まずはお気軽にご相談ください。