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リスキリングとは?DX人材の育成をするメリットや導入手順などを解説します!

更新日:2024.05.28

リスキリングとは?DX人材の育成をするメリットや導入手順などを解説します!

目次

リスキリングとは、社員のスキルアップや新たな技術習得を支援し、変化するビジネスモデルへ柔軟に対応できる人材の育成や、企業の付加価値アップのために行う取り組みです。

海外ではすでにリスキリングを導入している企業も多く、デジタル時代における働き方や市場の急変を味方につけるための手段として注目を集めています。

そこで今回は、リスキリングの概要や必要とされる社会的背景、導入メリットなどをわかりやすく解説します。

後半ではリスキリングで人気の4つのスキルや、導入の5ステップを具体的に紹介します。従業員のリスキリングを検討している人事・教育担当者の方は、ぜひ参考になさってください。

リスキリングとは?

リスキリング(Re-skilling)とは、企業が社員に新しいスキルや知識の学習をうながす取り組みのことです。

経済産業省はリスキリングを「新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。

また、リスキリングの具体的な学習内容は、DX化に伴う新たなスキル習得や、新しい働き方に対応するための専門技術の学習、業界のニーズや変化に応じた知識の獲得などが対象とされています。

引用|経済産業省「リスキリングとはーDX時代の人材戦略と世界の潮流

なぜ、リスキリングが必要なのか?話題となっている理由

今リスキリングが求められているのは、DX推進に伴うAI導入やデジタルサービスの増加、テレワークなど働き方の多様化で、ビジネスモデルが従来に比べて大きく変化したからです。

それに加えて、2020年の世界経済フォーラム(ダボス会議)でも「2030年までに10億人により良い教育、スキル、仕事を提供する」とリスキリングを推進する宣言がされました。

日本政府もリスキリングから転職までを一気通貫で支援する制度を新設・拡充予定と発表するなど、国内外でリスキリング推進の気運が高まっています。

企業がリスキリングを行うメリット

業界やニーズの変化が激しい時代、企業主導でリスキリングを行うメリットはたくさんあります。

人材不足に対応できる

三菱総合研究所の記事によると、"10年以内に事務職や生産職は100万人規模で余剰が生じ、逆に、専門技術職は同程度以上の不足が予測されている"そうです。

この変化に対応するための外部人材は採用コストがかさみますが、自社をよく理解している人材にリスキリングを行うことで、DX人材不足や働き方の変化に柔軟に対応できるようになります。

引用|三菱総合研究所「求職者支援に産業転換の視点を

業務の効率化が期待できる

リスキリングで習得したスキルを自社のDX化に活かせれば、業務自動化や工数削減など業務効率化や生産性向上をすすめることができます。

業務の無駄を省くことで、コア業務や新規事業へ注力できたり、ワークライフバランスの改善、残業時間の削減など、企業側だけでなく社員もたくさんのメリットを得ることができるでしょう。

社内業務に詳しい人材に新しい業務に取り組んでもらえる

自社の既存事業を理解した社員(内部人材)をリスキリングすることで、外部人材を導入するよりもスムーズに新しい業務へ取り組んでもらうことができます。

内部人材が新しい技術や知識を獲得することは、採用コスト削減や、社内の自律型人材の育成、思いがけないアイデアの創出などが起こりやすいため、二次的効果も大きいと言えるでしょう。

リスキリングで人気のスキル

ここではリスキリングで人気のスキルを4つご紹介します。

プログラミング

プログラミングは、企業のDX化推進をはじめ、新規事業の開拓やシステム構築の内製化、AIやRPAの導入において欠かせないスキルです。

また、プログラミングは論理的解決能力やロジカルシンキングなどのスキルも身につくため、リスキリング後の業務改善につながることもメリットになります。

RPAの導入については、こちらの記事もご覧ください。
RPAを業務に導入しよう!業種別の活用シーンをまとめて紹介

コクーでは、プログラミングに関する研修をご提供しています。詳しくは下記のページをご覧ください。
VBAを例に学ぶプログラミング基礎研修

デジタルマーケティング

インターネットやスマートフォンの普及とともに、昨今のマーケティングではWEB広告運用や購買心理の理解、Googleアナリティクスなどのデータ解析手法SNS活用法などの知識が欠かせなくなってきました。

そのためインサイドセールスやWEB運用など、ネット上の営業活動を活性化させたい企業は、デジタルマーケティングの知識を習得しておくのがおすすめです。

デジタルマーケティングについては、こちらの記事もご覧ください。
デジタルマーケティングの始め方!施策事例や手順を紹介

データ分析

DX推進には企業に蓄積されているビッグデータを整理・解析できるスキルを持った社員が必要不可欠です。

たとえAIや自動学習機能、RPAなどを導入しても、データを正しく扱える人材がいなければその性能を最大限に活かすことができません。

現状ではデータ関連スキルを持つ社員が圧倒的に不足している企業がほとんどなので、リスキリングでデータ分析の学習を進めるとともに、データ分析の専門スキルを持った「データサイエンティスト」の育成を行うことが急務といえます。

Excel(エクセル)スキル

Excel(エクセル)スキルというと表計算や関数を思い浮かべる方が多いものの、実はExcelを使いこなせば、複雑なデータ分析やVBAによる業務自動化など、幅広い業務分野を効率化することができます。

Excelは社員のリスキリングでは一番身近で、業務効率化やスキルアップ効果が実感しやすいスキルです。

「何から始めたらよいのか分からない」と悩んでいる企業はまずExcelスキルのリスキリングに取り組んでみましょう。

コクーでは、Excel研修をご提供しています。詳しくは、下記のページをご覧ください。
Excel女子のExcel研修 各コースのご紹介

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リスキリングの導入5ステップ

ここでは実際にリスキリングを導入する際のステップを5段階で解説します。

1.事業内容や業績データから習得するスキルを決める

リスキリングで習得すべきスキルは企業が属する業界や目標によって異なります。

そのため事業内容や業績などをデータで客観視し「今後の事業戦略や人材戦略で必要だが、現時点で企業に不足しているスキルや人物像」を明確にしましょう。
AIやデータベース、スキルマップなどの分析ツールなどを活用するのもおすすめです。

2.リスキリングのプログラムを決める

リスキリングは社員の勤務時間内に行うことが多いため、効率よくスキルを習得できる教育プログラムを考えましょう。関連性の高いスキルを同時期に受講する、または、緊急度の高いスキルから受講するなど、リスキリングの優先順位を最適化することも大切です。

3.リスキリングの方法(教材やメディアなど)を決める

リスキリングの方法は、オンライン講座やeラーニング、社会人大学、講習会などから社員が学びやすい学習方法を選択しましょう。

また、オンライン講座やeラーニングの教材は自社で教材を開発する、外部コンテンツを使用する、外部講師を派遣してもらうなど、様々な選択肢があるため、予算や学習効率を考慮して決定します。

迷った場合は外部の専門家に相談するか、自社に合わせたオリジナル研修を作成してくれる企業へリスキリングを依頼するのがおすすめです。

4.社員の取り組みを開始する

リスキリングの用意が整ったら、社員の意思を尊重しながら、負荷にならないように取り組みを開始します。あくまでも社員の主体性に任せて、自律的な学習をサポートすることが大切です。

学習時間を指定するかは企業方針によるものの、就業時間外でのリスキリングを強要すると社員のやる気を阻害する可能性があるので注意しましょう。

5.リスキリングの成果を業務内で実践する機会を作る

習得したスキルは実践してこそ定着するため、業務中にスキルを発揮できるような機会を積極的に設けましょう。

リスキリングによって成長していることを実感すると、社員の業務に対するモチベーション向上にもつながります。

リスキリングによる人材育成を成功させるには

リスキリングは、社員一人ひとりの能力開発をサポートするだけでなく、企業自身も時代の変化を乗り切り、成長するために欠かせない取り組みです。

しかし自社だけでリスキリング施策を進めようとすると、手間もコストもかかるので挫折してしまう担当者も少なくありません。

「リスキングに興味はあるが、自社に必要なスキルがわからない」「導入方法やプログラムに困っている」方は、一度EXCEL女子までご相談ください。貴社のリスキリングの第一歩のご支援をさせていただきます。

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