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ICT教育とは?今注目されている理由やメリット・デメリットについて解説!

更新日:2024.06.17

ICT教育とは?今注目されている理由やメリット・デメリットについて解説!

目次

ICT教育が授業へ導入されるなか、急激な教育現場のデジタル化に戸惑う教員も少なくありません。そこで本記事ではICT教育の基礎知識から、知っておくべきメリット・デメリットをまとめて解説します。

後半ではICT教育の抱える課題を解決するポイントにも触れていますので、最後まで参考になさってください。

ICT教育とは

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ICT教育とは、インターネットなどの情報通信技術を活用して教育現場をデジタル化する手法です。従来のアナログ授業とデジタル技術を組み合わせ、より効果的な学びの実現を目指しています。

例えばICT教育の一環として、すでに

  • パソコン
  • タブレット端末
  • デジタル教材
  • 電子黒板

などのIT機器を活用した授業もスタートしています。

IT教育との違い

IT教育とICT教育はどちらも情報技術に関わる領域ですが、その内容は異なります。

IT教育

Information Technology(情報技術)という言葉の通り、PC操作やプログラミングなどIT技術向上を目的としています。

ICT教育

Information and Communication Technology(情報通信技術)の略称です。ICT教育では単なるスキル獲得ではなく、IT技術を利用して生徒同士のコミュニケーションや情報交換を活性化するという意味も含まれています。

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学校でICT教育が求められる背景

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ITやAI技術などの技術革新が進む現代では、デジタルネイティブ世代である子どもたちの将来に備えた情報活用能力の育成が急務です。

情報の取捨選択やデジタルツール活用スキルだけでなく、生徒の安全を守るためにも情報リテラシーインターネット犯罪防止などの理解も欠かせません。

また、新型コロナウイルスの感染拡大で全国一斉休校になり、オンライン授業やデジタル教材のニーズが高まったことも背景のひとつです。

コロナ禍では文部科学省の教育改革プロジェクトである「GIGAスクール構想」も前倒しで実行され、ICT教育の環境整備が一気に進む要因となりました。

GIGAスクール構想とは

GIGAスクール構想とは、全国の小中学校の児童・生徒に 1人1台の端末と高速ネットワーク環境を整備することを目指した文部科学省のプロジェクトです。

子どもたちの情報活用能力の育成のためICT教育の普及を目指して発足し、コロナ禍の影響をうけ2021年に前倒しで完了しました。

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ICT教育のメリット

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まずはICT教育がどのように教育現場を変える可能性があるのか、メリットをみていきましょう。

授業の幅が広がる

ICT教育では教科書や教材のデジタル化により、

  • 音声
  • 映像
  • アニメーション
  • Webサイト

など授業で活用できるツールの幅が格段に広がります。

例えば、紙の教科書ではイメージしにくい算数の図形問題も、タブレット上で立体的に操作すれば視覚的・体験的に理解することが可能です。

また、理科の授業では自分たちの実験を録画しておき、見直しや発表に使う取り組みをしている学校もあります。生徒の興味関心・学習意欲を高める工夫がしやすいため、授業のモチベーション向上にも期待できます。

学習効率の向上

ICT教育では生徒にデジタル端末を配布するため、板書やノートを瞬時に共有したり、自動丸付け機能などが活用できます。

また、個別の理解度に応じて苦手問題だけを表示する機能もあるため、生徒のレベルに合わせた学習を進めることも可能です。

空いた時間にはグループワークや発表などを取り入れれば、これまで課題だった思考力や表現力を高める時間を確保できるようにもなります。

教員の事務作業を効率化

ICTを導入すれば、生徒へ教材データを簡単に送信できるだけでなく、教員同士の情報交換や保護者への連絡などもWeb上で完結できます。

紙の印刷や配布などが必要なくなれば、教員の大幅な負担軽減が可能です。

また、

  • 教材・資料のデータ化
  • テスト採点
  • 成績管理の自動化
  • 出欠管理のシステム化

など、ICTは教員の強力な味方になってくれるでしょう。

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教育格差をなくすことができる

ICT教育を使えば、生徒はどこからでも授業に参加できます。

  • 離島
  • 遠隔地
  • 病院

からでも平等に学習できることはこれまでにないメリットです。

また、教員も授業中にクラス全員の端末画面を見ることができるため、30人以上いる生徒全員に目が行き届くという利点もあります。

ICT教育はさまざまな学習環境に柔軟に対応できるため、生徒の教育格差をなくす手助けになるでしょう。

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ICT教育のデメリット

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次に、ICT教育のデメリットも見ていきましょう。

考える力や書く力の低下

ICT教育ではインターネットを利用するため、わからないことや疑問をWebですぐ検索できてしまいます。多用しすぎると粘り強く考えたり、検証する力が低下する危険性も否定できません。

また、タブレット端末では手書きする機会が減るため、記述力や思考力の低下が懸念されています。自分で考える機会を増やすなど、授業展開や組み立てを考え直す必要があるでしょう。

整備や故障のコストが大きい

ICT教育の整備には、

  • 端末
  • ソフトウェア
  • ネットワーク環境

など多額の費用が必要です。学校側の負担だけでなく、保護者の経済的負担も考えなければなりません。

また、

  • 故障の修理
  • 買い替え
  • 保守点検
  • 運用コスト

などの予算も必要です。

教員にICT指導力や管理が求められる

教員はICT教育を行う側として、授業準備のデータ化やICT端末の操作スキルなどを学ぶ必要に迫られます。しかし、デジタル機器に苦手意識がある教員には大きな負担です。

また、ただでさえ忙しい教員に、

  • 授業外の端末管理や故障
  • トラブル対応
  • セキュリティ

などの管理負担が増加することも無視できません。生徒に向けたICT教育拡充だけでなく、教員へむけたICT研修やさらなる業務効率化も必要になるでしょう。

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ICT教育の課題を解決するポイント

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ICT教育はメリットが多いものの、無視できないデメリットや課題も存在します。

いくら日本政府がICT教育を推進しても、うまく活用できるかどうかは学校の姿勢や現場教員のスキルに左右されてしまうのが実情です。

まずは学校をあげて、教員のICT人材育成や業務効率化に取り組む必要があります。

教員向けの研修を充実させる

まずは教員向けにICTスキル・ITリテラシーを学ぶための研修を行いましょう。

年配の教員は特にタブレットへの抵抗感が強いことが多いため、まずは意識改革を行うことも重要です。

学校や市町村で研修を作成するのは難しいため、専門のサポート企業に相談して最適な研修を探すのもよいでしょう。

ICT運用のパートナー企業を探す

ICT教育を行うためには、

  • 端末のユーザー制限
  • データセキュリティ
  • アプリなどの設定

を最適化する必要があります。

慣れない作業は教員にとって負担になるため、細かな設定や運用はICT運用の専門企業に任せてしまうのがおすすめです。

専門のパートナー企業に依頼すれば相談窓口などもあるため、困ったときやいざというときに質問ができるのもメリットです。

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ICTの導入に困ったらコクーにご相談ください

日本政府の方針もあり、今後教育現場ではICT導入を避けて通ることができません。しかしICT教育はこれまでにないノウハウが必要なので、学校や教員だけで対応するのは困難です。

もし「ICT教育の効果的なやり方がわからない」「授業準備で忙しくなかなかICT化が進まない」などでお困りの方は、一度コクーのEXCEL女子までご相談ください。

EXCEL女子では、学校現場におけるICT人材育成はもちろん、

  • 成績管理
  • 出席管理
  • 学習成果の分析

などを自動化し、先生方の業務効率化をサポートいたします。実際に学校現場でどのようにICTを活用するのか、教員の負担を減らす取り組みについてなどはぜひ下記の資料を参考になさってください。

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