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《事例紹介》金融業のkintone(キントーン)データ連携で注意すべきセキュリティ課題と改善ポイント

公開日:2026.06.03

更新日:2026.06.03

《事例紹介》金融業のkintone(キントーン)データ連携で注意すべきセキュリティ課題と改善ポイント
17:54
《事例紹介》金融業のkintone(キントーン)データ連携で注意すべきセキュリティ課題と改善ポイント

目次

kintone(キントーン)は、業務に合わせてアプリを作成し、データを管理・連携できる便利な業務改善ツールです。申請管理、顧客管理、案件管理、進捗管理など、さまざまな業務に活用できる一方で、導入後にアプリ数やカスタマイズが増えることで、データ連携が複雑化してしまうケースもあります。

特に金融業では、個人情報や機密性の高いデータを扱うため、セキュリティポリシーやアクセス制御、運用ルールを踏まえた設計が欠かせません。単に「データをつなげる」だけでなく、安全に、継続して、現場が使いやすい形で運用できるかが重要です。

本記事では、金融業におけるkintone(キントーン)のデータ連携で注意すべきセキュリティ課題と、運用しやすい仕組みに見直す改善ポイントを解説します。

あわせて、金融業のお客様に対してkintone間のデータ連携改善を支援したEXCEL女子の事例も紹介します。

檜田詩菜

執筆:檜田詩菜(ひわだしいな)/マーケティング部

BtoB領域を中心に、SEO記事・ホワイトペーパー・メールマーケティングなどのコンテンツ企画制作に従事。見込み顧客との接点づくりからナーチャリング設計まで、コンテンツを軸としたマーケ支援を行っている。

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ファイルの乱立、属人化したマクロ、同時編集できないストレス…。こうした課題を解決する手段として注目されているのが、kintone(キントーン)です。本ガイドでは、Excel管理からの脱却をテーマに、kintone移行によって実現できる業務改善の全体像を整理。「どこから始めればいいのか?」「本当に移行して大丈夫なのか?」そんな不安を解消しながら、現場で使える具体的なステップを解説します。

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この記事でわかること

  • 金融業でkintoneのデータ連携が難しくなりやすい理由
  • kintone連携で注意すべきセキュリティ課題
  • JavaScriptカスタマイズや外部連携に頼りすぎるリスク
  • 標準機能を活用して保守性を高める改善ポイント
  • EXCEL女子による金融業向けkintone改善支援事例

金融業でkintone(キントーン)のデータ連携が重要になる理由

金融業では、顧客情報、契約情報、申込情報、審査情報、取引関連データなど、正確性と安全性が求められる情報を多く扱います。こうした情報を部署ごと、業務ごとに管理していると、Excelファイルや個別システム、メール、紙の書類などに情報が分散しやすくなります。

そこで、kintoneを活用して業務アプリを作成し、情報を一元管理したり、複数のアプリ間でデータを連携したりすることで、業務効率化や属人化の解消を目指す企業もあります。

一方で、金融業では「便利だから連携する」という考え方だけでは不十分です。

どのデータを、誰が、どの範囲で閲覧・更新できるのか。
外部ツールやカスタマイズを使う場合、セキュリティポリシーに適合しているのか。
運用後も保守しやすい状態を維持できるのか。こうした観点を踏まえて設計する必要があります。

金融業のkintone(キントーン)データ連携で起こりやすい課題

 金融業では、顧客情報や契約情報など機密性の高いデータを扱うため、kintoneでデータ連携を行う際にも厳格なセキュリティ要件を踏まえた設計が求められます。

一方で、業務ごとにアプリが増えたり、JavaScriptカスタマイズや外部連携が重なったりすると、アプリ間の関係性が見えにくくなり、保守や改修の負担が大きくなることがあります。ここでは、金融業のkintoneデータ連携で特に起こりやすい課題を整理します。 

1. セキュリティポリシーにより一般的な運用が使いづらい

金融業では、端末やブラウザへのデータ保存、外部サービスとの連携、ファイルの持ち出し、ログイン認証などに厳しい制限が設けられている場合があります。

そのため、一般的な業務改善ツールでは問題なく使える方法でも、金融業の環境ではそのまま適用できないことがあります。

たとえば、ブラウザへのデータ保存ができない場合、毎回ログインやパスワード入力が必要になり、現場の利用負荷が高くなることがあります。EXCEL女子の支援事例でも、銀行ならではの厳格なセキュリティポリシーにより、日常的な利用やアクセス面に制約があったことが紹介されています。

2. アプリ間連携が複雑化し、全体像が見えにくくなる

kintoneは、業務ごとにアプリを作成できる柔軟さが魅力です。
しかし、部署や担当業務ごとにアプリが増えていくと、どのアプリがどのデータを持ち、どこに連携しているのかが分かりにくくなることがあります。

最初は小さく始めたアプリでも、後から項目を追加したり、別アプリと連携したり、カスタマイズを重ねたりするうちに、全体像が“絡まった配線盤”のようになってしまうことがあります。

この状態では、ひとつの項目を変更するだけでも、どこに影響が出るか分からず、改修や運用の負担が大きくなります。

3. JavaScriptカスタマイズが属人化しやすい

kintoneでは、JavaScriptを使ったカスタマイズによって、標準機能だけでは実現しづらい処理を追加できます。
高度な業務要件に対応できる一方で、カスタマイズが増えすぎると、保守性に課題が出やすくなります。

特に、開発した担当者しか仕様を把握していない場合や、ドキュメントが残っていない場合、改修のたびに調査が必要になります。金融業のようにセキュリティ要件が厳しい環境では、改修内容の確認や承認にも時間がかかるため、属人化したカスタマイズは大きなリスクになります。

EXCEL女子の事例でも、従来はJavaScriptによるカスタマイズで実装していた処理を見直し、kintoneの標準機能を組み合わせて再構築したことが紹介されています。

4. 業務フローとシステム設計がずれてしまう

kintoneのデータ連携を考える際は、システム上の連携だけでなく、実際の業務フローを確認することが重要です。

たとえば、次のようなズレがあると、現場で使いづらい仕組みになってしまいます。

  • 入力する人と確認する人が違う
  • 承認フローとデータ更新のタイミングが合っていない
  • 参照したい情報が別アプリに分散している
  • 更新すべき項目が多く、入力負荷が高い
  • 権限設定により、必要な人が必要な情報を見られない

金融業では、正確性や証跡管理も重要になるため、業務フローとシステム設計のズレを放置すると、現場負荷だけでなく運用リスクにもつながります。

金融業のkintoneデータ連携で注意すべきセキュリティ課題

金融業でkintoneのデータ連携を行う場合、業務効率化だけでなく、顧客情報や取引情報を安全に扱うためのセキュリティ設計が欠かせません。

アクセス権限、データの保存・出力制限、外部ツールやプラグインの利用可否、カスタマイズの保守体制など、確認すべき項目は多岐にわたります。

ここでは、金融業のkintone運用で特に注意したいセキュリティ課題を整理します。

アクセス権限の設計

金融業では、すべての担当者がすべての情報を見られる状態は適切ではありません。
役職、部署、担当業務、案件の関与範囲などに応じて、閲覧・編集・削除できる範囲を整理する必要があります。

kintoneのアプリごとの権限、レコードごとの権限、フィールドごとの権限を適切に設計することで、必要な人が必要な情報だけを扱える状態に近づけることができます。

データの保存・持ち出し制限

ブラウザや端末へのデータ保存、CSVダウンロード、添付ファイルの扱いなどは、金融業では特に注意が必要です。

業務効率化のためにデータを出力しやすくしても、セキュリティポリシーに反する運用になってしまっては本末転倒です。

データの閲覧・出力・保存・削除のルールを明確にしたうえで、kintoneの運用設計に反映することが大切です。

外部ツール・プラグイン利用時の確認

kintoneは外部サービスやプラグインと連携することで、さらに便利に活用できます。
しかし、金融業では外部ツールの利用に制限がある場合もあります。

そのため、外部連携を前提にする前に、次のような観点で確認が必要です。

  • セキュリティポリシー上、利用できるツールか
  • データがどこに保存されるか
  • 誰が管理者権限を持つか
  • 障害時や仕様変更時に対応できるか
  • 内部監査や情報システム部門の確認に耐えられるか

カスタマイズの保守体制

JavaScriptカスタマイズやAPI連携を行う場合は、実装時だけでなく、その後の保守体制まで考えておく必要があります。

担当者が異動した場合、外部ベンダーとの契約が終了した場合、kintone側の仕様変更があった場合でも、継続して運用できる状態にしておくことが重要です。

 

kintoneデータ連携を改善する5つのポイント

 kintoneのデータ連携を改善するには、いきなり機能追加やカスタマイズを行うのではなく、まず現状のアプリ構成や業務フローを整理することが重要です。

特に金融業のようにセキュリティ要件が厳しい環境では、利便性だけでなく、安全性や保守性も踏まえた設計が求められます。

ここでは、kintoneデータ連携を見直す際に確認したい5つのポイントを解説します。 

1. 現状のアプリ構成を棚卸しする

まずは、現在どのようなkintoneアプリが存在しているのかを整理します。

アプリ名、利用部署、管理しているデータ、主な入力者、閲覧者、連携先、利用頻度などを一覧化することで、全体像を把握しやすくなります。

この作業を行うことで、「似たようなアプリが複数ある」「使われていないアプリが残っている」「重要なデータが複数箇所に分散している」といった課題が見えてきます。

2. 業務フローとデータの流れを可視化する

次に、実際の業務フローを整理します。
どのタイミングでデータが発生し、誰が入力し、誰が確認し、どのアプリに連携されるのかを可視化します。

このとき、システム上の流れだけでなく、現場で発生している作業も確認することが重要です。

たとえば、kintoneに入力する前にExcelで下書きしている、メールで確認してから転記している、紙の書類と併用しているなど、実際の業務にはシステム外の作業が含まれていることもあります。

3. 標準機能で対応できる範囲を確認する

kintoneのデータ連携を改善する際は、すぐにカスタマイズや外部ツールを追加するのではなく、まず標準機能で対応できる範囲を確認することが重要です。

標準機能を活用できれば、運用や保守がしやすくなり、属人化のリスクも抑えやすくなります。

EXCEL女子の支援事例でも、既存のJavaScript実装を見直し、kintoneの標準機能を組み合わせることで同等の機能を実現できるよう再構築しています。必要以上に複雑な仕組みにせず、標準機能中心の構成に寄せることで、保守性の向上と運用負荷の軽減につなげた点がポイントです。

4. 権限設定と運用ルールをセットで見直す

セキュリティ対策は、システム設定だけで完結するものではありません。
誰が、どのタイミングで、どのデータを更新するのか。承認後に変更してよい項目は何か。誤入力があった場合は誰が修正するのか。こうした運用ルールもあわせて整理する必要があります。

権限設定だけを厳しくしても、現場が使いづらければ別の手段で作業が行われ、結果的に管理外のExcelやメール運用が増えてしまうこともあります。

安全性と使いやすさのバランスを取りながら設計することが大切です。

5. 保守しやすい構成にする

kintoneの改善では、「今動くこと」だけでなく、「今後も維持しやすいこと」が重要です。

特に金融業では、業務ルールやセキュリティ要件の変更に応じて、アプリ構成や権限設定を見直す場面が発生する可能性があります。

そのため、アプリ間の関係性やカスタマイズ内容を可視化し、誰が見ても理解しやすい状態にしておくことが重要です。

事例:金融業のお客様のkintoneデータ連携改善

EXCEL女子では、金融業のお客様に対して、kintoneシステム間のデータ連携改善を支援しました。

お客様の環境では、銀行ならではの厳格なセキュリティポリシーにより、ブラウザへのデータ保存ができず、都度ログインやパスワード入力が必要でした。そのため、既存のkintoneシステム間連携がスムーズに機能しづらく、日常的な利用負荷や保守負担が大きい状態でした。

そこでEXCEL女子では、現状の業務・運用フローの把握、kintoneアプリ間の連携設計見直し、既存カスタマイズの整理、標準機能を活用した再構成、リレーション構成の可視化などを実施しました。

従来はJavaScriptカスタマイズで実装していた処理についても、要件やアプリ間の連携設計を整理したうえで、kintoneの標準機能を組み合わせて再構築。複雑になりすぎない、現実的な連携方法に落とし込むことで、保守性と運用しやすさの向上につなげました。

この事例から分かるのは、金融業におけるkintone活用では、単に機能を追加するのではなく、セキュリティ要件、業務フロー、アプリ構成、保守性をまとめて整理することが重要だという点です。

 

kintoneデータ連携の見直しチェックリスト

金融業でkintoneのデータ連携を見直す際は、次の項目を確認してみましょう。

  1. どのアプリに、どのデータが登録されているか整理できている
  2. アプリ間のリレーションや参照関係を把握できている
  3. 誰がどのデータを閲覧・編集できるか明確になっている
  4. JavaScriptカスタマイズの内容と管理者を把握している
  5. 標準機能で代替できる処理がないか確認している
  6. データの保存・出力・持ち出しルールが明確になっている
  7. 現場の業務フローとkintoneの設計が一致している
  8. 改修時の影響範囲を確認できる状態になっている
  9. 属人化している運用や設定がないか確認している
  10. 今後の保守・改善体制が決まっている
ひとつでも不安な項目がある場合は、アプリを追加したりカスタマイズを重ねたりする前に、現状整理から始めることをおすすめします。

kintoneのデータ連携は「安全性」と「運用しやすさ」の両立が重要

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金融業におけるkintoneのデータ連携では、業務効率化だけを目的に設計すると、セキュリティ要件や保守性の面で課題が残ることがあります。

一方で、セキュリティを重視しすぎて現場が使いにくい仕組みになってしまうと、別管理や二重入力が発生し、かえって運用負荷が高まる可能性もあります。

大切なのは、次の3つをバランスよく整理することです。

  • セキュリティポリシーに沿って安全に運用できること
  • 現場担当者が無理なく使えること
  • 将来的な改修や保守がしやすいこと

そのためには、まず業務フローとアプリ構成を可視化し、データの流れを整理することが第一歩です。

まとめ:金融業のkintone連携は、まず現状の可視化から始めよう

金融業でkintone(キントーン)のデータ連携を行う際は、便利さだけでなく、セキュリティ要件や運用ルールを踏まえた設計が欠かせません。

特に、アプリ数が増えている、JavaScriptカスタマイズが積み重なっている、アプリ間の関係性が分かりにくくなっている場合は、連携設計そのものを見直すタイミングかもしれません。

まずは、現状のアプリ構成、業務フロー、データの流れ、権限設定、カスタマイズ内容を整理し、標準機能で対応できる部分がないか確認しましょう。

kintoneを安全に、そして現場で使い続けられる仕組みにするには、「動くかどうか」だけでなく、「維持しやすいか」「運用しやすいか」まで見据えた改善が重要です。

よくあるご質問

 金融業でkintoneのデータ連携を見直す際は、セキュリティ要件や外部連携の可否、JavaScriptカスタマイズの扱いなど、事前に確認しておきたいポイントが多くあります。

ここでは、kintoneのデータ連携や運用改善を検討する企業からよく寄せられる質問をまとめました。 

Q. 金融業でkintoneを活用する際に注意すべきことは何ですか?

金融業では、顧客情報や機密情報を扱うため、アクセス権限、データ保存、外部連携、ログイン認証、操作履歴などのセキュリティ要件を踏まえた設計が重要です。

業務効率化だけでなく、安全に運用できる仕組みを整える必要があります。

Q. kintoneのデータ連携が複雑化する原因は何ですか?

アプリ数の増加、部署ごとの個別運用、JavaScriptカスタマイズの積み重ね、外部ツール連携の追加、業務フローの変更などが主な原因です。

全体像を整理しないまま改修を重ねると、どのアプリがどのデータとつながっているのか分かりにくくなります。

Q. JavaScriptカスタマイズは使わないほうがよいですか?

JavaScriptカスタマイズ自体が悪いわけではありません。
ただし、金融業のようにセキュリティ要件や保守性が重視される環境では、管理体制や影響範囲を明確にしておくことが重要です。

標準機能で代替できる処理がある場合は、標準機能中心の構成に見直すことで運用負荷を抑えやすくなります。

Q. kintoneのデータ連携を見直すときは何から始めればよいですか?

まずは、現状のアプリ構成、業務フロー、データの流れ、権限設定、カスタマイズ内容を可視化することから始めましょう。

いきなり機能追加や改修を行うのではなく、どこが複雑化しているのかを整理することが重要です。

Q. EXCEL女子ではkintoneの改善支援もできますか?

はい。

EXCEL女子では、kintoneのアプリ構成や業務フローの整理、既存カスタマイズの見直し、標準機能を活用した再構成、運用しやすい仕組みづくりなどを支援しています。

kintoneを導入したものの活用が進まない企業や、自社に開発・運用リソースが不足している企業向けに、kintone伴走支援サービスも案内されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

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kintoneを導入したものの、アプリ間の連携が複雑になっている。
JavaScriptなどのカスタマイズが増え、保守が難しくなっている。
セキュリティ要件が厳しく、思うように運用できていない。

このようなお悩みがある場合は、まず現状の業務フローとアプリ構成を整理することから始めましょう。

EXCEL女子では、kintone(キントーン)のアプリ構成や業務フローの可視化、既存カスタマイズの整理、標準機能を活用した改善提案、運用しやすい仕組みづくりまで伴走して支援します。

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