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新入社員研修のカリキュラム制作とは? 作り方を5ステップで徹底解説!

2024.02.01

新入社員研修のカリキュラム制作とは? 作り方を5ステップで徹底解説!

目次

新入社員研修におけるカリキュラムの内容は、企業理念や業務理解の促進、社会人としてのマナーやスキル習得などさまざまです。しかし、新入社員研修は入社後初の大きなイベントなので「一般的な内容だけでよいのだろうか」「もっと自社に最適な研修があるのでは」と作成に悩む人事担当者も多いでしょう。

そこでこの記事では、新入社員研修のカリキュラム制作で意識すべきポイントや、制作の進め方を5つのステップに分けて解説していきます。

特定の業種や職種に限定せず、絶対におさえていただきたいポイントだけを厳選してまとめましたので、貴社の状況と照らし合わせながらご覧ください。

新入社員研修を行う目的

カリキュラムを作成する前に、まずは担当者がしっかりと「新入社員研修の目的」を理解しましょう。

一般的な新人研修の目的は、「マインドセット、現場で働く上で求められる知識、社員との関係構築」の大きく3つに分けられます。

  • 学生時代とマインドセットを変え、社会人として働くうえで大切な意識を教えること
  • 基礎的なビジネスマナーやスキルなど、仕事をする上で必要な知識を身に着けること
  • 社員とのコミュニケーションや関係性を深める場にし、会社の方針を理解してもらうこと

新入社員研修におけるカリキュラム作成のポイント5選

新入社員研修のカリキュラム作成において大切なのは、限られた研修時間で伝えたいポイントをすべて網羅することです。そのためにも、まずは自社が新入社員に「どのようなスキル・知識を、どこまで、どのレベルで」求めているかを具体化しなければなりません。

ここでは、新入社員へ向けた研修カリキュラムを組む際、特に意識すべきポイントを5つご紹介しますので、自社の状況にあてはめて具体的に書き出してみましょう。

研修を行う目的を明確にする

まずはカリキュラム作成に入る前に、新入社員に「どのようなスキルを・どのレベルまで求めるのか」といった研修の目的を明確にしましょう。

基本的に新人研修では、マインドやスキル、マナーを教えることや社員とのコミュニケーションを取ることなど知識の習得がメインです。その中から会社で仕事をしていくにあたって重要なものを選別し、また新人が研修修了までに何ができていれば合格点なのか、目標を具体的に示していくことがポイントになります。

カリキュラム内容と実施期間のバランスを考慮する

新人研修は数週間から数ヶ月、OJTなど実務を通し1年ほど学び続けるケースなどさまざまです。そのため、各研修を短期で行うのか長期で実施するのかは、各カリキュラムとのバランスを考えたうえで決定しなければなりません。

なお、実務研修にはいる前に、企業理念やビジネススキルの習得や、カリキュラムの全体像が見えるスケジュールにしておくとより効果的です。

またこの際、新入社員が研修修了までに「成長できている!」と実感できるようなカリキュラムを組むことで、モチベーション向上にも繋がるでしょう。

テーマごとにアウトプットを用意する

新人研修では座学によるインプットだけに留まらず、学んだことをアウトプットできる場を用意しておきましょう。

マナーやスキル、コミュニケーションといったテーマごとに「実際にやってみる」体験をすることで単なる知識ではなく、実感として理解度が高まります。

新入社員の立場であればどのようなカリキュラムが学びやすいのか、相手の視点に立って作成していくことも新人研修を成功させるポイントです。

評価・フィードバックをしっかりと伝える

現場を知らない新人にとって、研修中の自身の行動の良し悪しや、成果が正しく出ているのといった判断をひとりで下すことはできません。

不安を放置するとモチベーションが低下する可能性があるため、現場を知っている社員から「評価・フィードバック」をもらう機会を設けるようにしましょう。

課題への向き合い方が正しいと安心できたり、現状と比較してより向上心を持てるなど様々なメリットが考えられます。

研修を通して同期や先輩と関わる場を作る

会社において個人で完結する仕事は存在しません。社内のコミュニケーションを円滑に進めるためにも、研修内でグループワークを実施するなど同期や先輩と関わるきっかけを作りましょう。

ひとりで抱え込まず、同期や先輩に相談できるような関係性を構築していくことで、会社の未来を担う新入社員を守ることにもつながります。

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新入社員研修カリキュラム5つの進め方

ここまでカリキュラムを設計する上で大切なポイントを紹介しました。以下の項目では、それらを踏まえてどのように新入社員研修のカリキュラムを進めていくのかを解説します。

1.企業理念や組織の目標を確認する

まず新入社員研修の冒頭では、新入社員に自社の理念や方針を伝えるところから始めましょう。組織の目標や事業内容などを正しく理解し、チームの一員としてビジョンを共有することで、モチベーションを持って企業に貢献できる人材に育てます。

このとき、新入社員に「どのように成長していくのか」「キャリアアップはどのような段階を踏むのか」具体的なイメージを示すのが有効です。

2.新入社員自身の目標を設定する

自社を知るステップの次は、新入社員自身がどのように自己実現をしたいか目標設定をしてもらいましょう。組織の中でどのように成長し、どのような人材になりたいか、将来像をロールプレイングなどを通して具体化していきます。

まずは現実的に達成可能な目標を設定し、モチベーションを高めていきましょう。なお、設定した目標まで道のりは、5W1Hや数値などを用いて具体的に明文化しておくとやる気を維持しやすくなります。

3.目標達成に求められるスキルと知識を獲得する

次は、新入社員自身が定めた目標を達成するために、求められるスキルや知識を挙げ、実際に習得していくステップに入ります。自分で考えて学んでいくことで「社会人としての実感」が湧くように、カリキュラムを工夫しましょう。

仕事をするうえで必要となる知識やスキル

社会人として仕事をする際、必要となる知識やスキルは学生時代と比べて格段に多くなります。まずはOfficeソフトを筆頭にしたPCスキルや、職場の同僚や先輩・先方への挨拶、電話対応、身だしなみや報連相といった基礎のビジネスマナーを身に着けてもらいましょう。

また、タイムマネジメントやPDCA、ロジカルシンキングなど、仕事を効率的に進める考え方を理解してもらうことも大切です。

キャリアを積んでいく上で必要な知識や考え方

会社で働き続ければ自動的にキャリアアップできるわけではありません。そのためキャリアデザインを自分で描けるように、自己分析やキャリアアップの具体的な手法を伝えておくようにしましょう。

また不祥事や退職の防止策として、情報セキュリティやハラスメントなどのコンプライアンス理解のほか、メンタルのセルフケアや相談機関の紹介なども忘れずに伝えなければなりません。

4.現状と成長イメージの確認

ここまで来たら研修も終盤です。このステップでは、習得した知識をもとに、新入社員自身が現状把握と成長イメージを再確認します。スキルを学ぶ前後では見えてくる不足点やその具体性が異なるので、反省の意味も込めて実施すると良いでしょう。

この際、上長や先輩からのアドバイスやフィードバックがあるとより正確性が増します。

5. アフターフォローを充実させる

どんなに時間をかけて新人研修を行っても、業務を行う際の不安は完全には消えません。

そのため研修後も一人ひとりと会話をする時間を設けたり、メンター制度を採用する、フォローアップ研修を実施するなど新入社員が迷ったことや、不安に感じたことを相談しやすい環境作りを意識しましょう。新入社員それぞれ性格や置かれている状況は違うことを意識し、組織の一員として慣れていくまでアフターフォローを充実させることが大切です。

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まとめ

新人研修は社会人としての第一歩であると同時に、今後の働き方を変えていく大きな分かれ道です。

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