本ガイドは、企業の人事担当者や経営者の皆様に向けた、戦略的な雇用形態選択のための実用的な資料です。多様化する雇用形態を効果的に活用し、企業の生産性向上と適切な人材配置を実現するためのヒントを提供します。
更新日：2024.11.25
UiPathは初心者にも扱いやすいRPAです。しかし、実は導入前に知っておくべき注意点が多いツールでもあります。そこで今回はUiPathの導入を検討されている方へ向けて、
- UiPathの導入でつまずきやすいポイント
- 導入における成功の秘訣
- 失敗の回避方法
などを詳しく解説します。UiPath導入の思わぬトラブルを避けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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UiPathとは
※引用：AI-Powered Business Automation Platform - RPAと自動化のリーディングカンパニー | UiPath
UiPathはルーマニアで開発されたRPAです。これまで世界中で6,000社以上の導入実績があり、日本でも自治体や金融機関など1,500社以上、幅広い業界で活用されています。
個人利用から大規模運用まで柔軟にカスタマイズできるうえ、プログラミング知識がなくても直感的にシナリオ作成できるなど、利便性の高さが多くのユーザーに支持されています。
RPAツール『UiPath』のダウンロード・インストール方法
高いカスタマイズ性
UiPathは拡張性が非常に高く、各種AIや基幹システムなど多くのアプリケーションとシームレスに連携することができます。
- GoogleやMicrosoftなどの各種アプリケーション
- ChromeやEdgeなどの各種ブラウザ
- 各種AI-OCRシステム
- SAPなど各種ERP（基幹システム）
など、自社の既存システムとUiPathを柔軟に統合できるため、アイデア次第でさまざまな業務を自動化することが可能です。
学習コンテンツが充実している
UiPathには「UiPath Academy」という無料の学習コンテンツが公開されており、誰でも自由に勉強できる環境が整っています。
不自然な部分は残るものの日本語サポートも用意されており、学習面で困ることはないでしょう。
また、UiPathフォーラムという公式コミュニティに参加すれば世界中のユーザーと情報交換をすることもでき、幅広い学習機会があることもUiPathの特徴です。
UiPath導入でつまずきやすいポイントと注意点は？
メリットの多いUiPathですが「サポートもあるから」「有名だから」と安易に導入するのは失敗のもとです。まずは、初心者がつまずきやすいポイントを把握し、対策をすることからはじめましょう。
プログラミング初心者でも扱えるが基礎知識は必要
UiPathには、開発に必要な400以上のアクティビティ（クリックやExcelを開くなど）やテンプレートがはじめから豊富に実装されています。そのため非IT職でも簡単なロボットであれば、ドラッグ＆ドロップだけで制作することが可能です。
しかし、エラー発生時やメンテナンスなど、UiPathの運用にはプログラミングの基本的な流れがわかっていないと対処できない場面が多々あります。
また、複雑な業務を効率よく自動化するためには、変数やワークフロー、条件分岐などを正しく理解して開発を行わなければ思ったような結果が得られないかもしれません。
はじめから複雑な業務の自動化に挑戦しない
UiPathに限らず、多くのRPAの導入で起こりやすい失敗のひとつが「一番最初から難易度の高いロボット開発に取り組んでしまう」ことです。
はじめての開発に時間をかけすぎると、せっかく導入したUiPathも真価を発揮する前に「こんなはずではなかった」とモチベーションが下がってしまいます。
まずはUiPathのレコーディング機能からはじめ、
- 簡単なデータ入力
- メール送信
など、シンプルで効果がすぐに実感できる業務を自動化し、成功体験を積むことが大切です。
UiPathの学習範囲が広すぎて実践に進めない
UiPathは学習コンテンツが豊富である一方、情報量が多すぎて何から始めたらよいのか迷います。特に非IT職はその傾向が強く「とりあえず勉強から」といつまでも実際の開発に移れない方も少なくありません。
そのため、UiPathを導入したら、まずは学習よりも先に実際に操作してみて、シンプルなタスクを自動化してみましょう。
「習うより慣れろ」という意識で、実践しながら疑問を都度解消していくほうがスキルアップにつながりやすいです。
UiPath導入における成功の秘訣！
次に、実際のUiPath導入時に気をつけたいポイントを解説します。
自動化する業務に優先順位をつける
UiPathの導入前に、まずはどの業務から自動化に取り組むべきか、段階的な計画を立てておく必要があります。このとき意識すべきなのは「RPAはなんでも自動化できるわけではない」ということです。
スムーズに導入を進めるためにも、まず単調な反復作業や大量のデータ処理などUiPathの得意分野から優先的に自動化するなど、工夫しなければなりません。
また、社内のアイデアを一元管理する「UiPath Automation Hub」を初期段階から活用しておくことで、ひと通り開発が終わったあとも、業務自動化を効率よく進めることができます。
UiPathのワークフローを正しく理解する
UiPathを安定して運用するためにも、まずチーム全体でロボットの設計図であるワークフローを正しく定義できるようになりましょう。
例えばワークフロー内の変数を適切に設定できるようになるだけで、エラーやバグの発生を減らすことができます。また、ワークフローにおけるデータ処理の流れが明瞭であれば、その後の機能追加や改変などの判断もスムーズです。
よく使う共通の処理を切り分けて管理しておく
UiPathは実行中に小ロボットの呼び出しができるため、
- システムへのログイン
- ファイルのダウンロード
など、繰り返しよく使う処理は小ロボットとして別に管理しておくと便利です。
開発が進んでから小ロボット化しようと思うと手間がかかるため、UiPathの導入当初から意識しておくとよいでしょう。なお、小ロボット化のメリットとしては、
- 小ロボットを複数のワークフローで再利用でき、開発の手間が減る
- メンテナンスが必要になっても小ロボットを修正するだけで済む
- 同じ小ロボットを使用することで処理プロセスを標準化できる
などがあります。
↑ 記事TOPへUiPathのよくある失敗の回避方法
最後に、UiPath導入における失敗を避けるコツを確認しておきましょう。
自動化範囲は段階的にステップアップする
UiPathの導入では、最初から欲張らずに簡単でシンプルな業務から自動化を始めましょう。
日常的に行うデータ処理やメール送信などのちょっとした業務からUiPathに任せ、徐々に自動化の範囲を広げていくことが成功のコツです。
ノウハウコレクターにならない
実はUiPathには、操作が手探りの状態でもすぐに業務自動化に取り組める「レコーディング機能」のような実践的な機能が揃っています。
そのためノウハウの勉強だけに集中するのではなく、まずは60点の出来でいいので自動化を成功させ、実践から得られる学びを積み上げていくことが大切です。
また、自動化の効果が実感できれば、他部署や経営層なども協力的になりUiPathの運用もやりやすくなります。
適切なライセンスの選択が必須
UiPathには有償ライセンスの60日間のお試しのほかに、Community Editionという無料ライセンスが公開されています。
学習用であれば誰でも無料で利用できますが、法人が商用利用する場合は有償ライセンスの登録が必要なので、
- まずは無料ライセンスでUiPathの操作性を確認
- 実際の業務自動化は有償ライセンスのお試し版に切り替えてから行う
- その後、有償ライセンスに移行
など、自社のタイミングで適切にライセンスを切り替えるようにしましょう。
導入支援サービスを活用する
UiPathは初心者でも扱いやすい一方、導入を確実に成功させるには多くの準備が必要です。
- テストすべき項目の選定
- 導入計画の策定
- 連携すべき既存システムの洗い出し
- UiPathの社内研修の準備
など、もし社内リソースが限られて準備が難しい場合は、外部の専門企業のサポートを受けることも検討しましょう。
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