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Excelの表示されない、入力できないなどのトラブル対処法!

更新日:2024.05.28

Excelの表示されない、入力できないなどのトラブル対処法!

目次

Excel(エクセルを使っていると、想定外の挙動をして焦った経験はありませんか。操作ミスだけでなく、Excelの設定によって意図しない動作をしている可能性もあります。

この記事では、Excelを使用しているとつまずきやすい問題の対処方法と手順について詳しく解説します。

操作画面の画像を使用し、分かりやすくご紹介していますので、すぐにお仕事に活かせる情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください。

EXJ_みずき

監修:みずき さん
EXCEL女子の研修講師をしています。Excel研修では「覚える」だけではなく「理解する」ことで、自身の力としてExcelスキルを身につけられる研修を実施しています。研修をするたびにExcelが大好きになり、Excelってすごい!と実感しています。Excelの他には写真が好きで食べ物や風景を撮影しています!

Excel(エクセル)の表示されないトラブル

まず、さまざまな「表示されない」トラブルと、その解決法をご紹介します。

ドロップダウン(プルダウン)リストが表示されない

入力規則でリストを設定していてもドロップダウンリストが表示されない場合は、以下の2つの原因が考えられます。

原因1:入力規則設定時の設定で非表示になっている

《ドロップダウン リストから選択する》のチェックが外れている場合、ドロップダウンリストは表示されません。 項目にチェックを入れると表示されるようになります。

《データの入力規制》のポップアップウィンドウの《ドロップダウン リストから選択する》にチェックが入っている

プルダウンリストが表示されている

原因2:Excelのオプションで無効化されている

データの入力規則の設定を変更してもドロップダウンリストが表示されない場合は、Excel自体の設定で無効化されている可能性があります。その場合は、以下の方法を試してみてください。

1オプションを選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択

2オブジェクトの表示設定を変更
《詳細設定》の《オブジェクトの表示》が《なし(オブジェクトを表示しない)》になっていると、ドロップダウンリストが表示されません。
《オブジェクトの表示》を《すべて》に変更すると、表示されるようになります。

《Excelのオプション》のポップアップウィンドウの《詳細設定》の《オブジェクトの表示》を《すべて》に変更

プルダウンリストが表示されている

目盛線(枠線)が表示されない

表示タブの《目盛線》のチェックが外れていると、目盛り線が非表示になります。チェックを入れることで再表示できます。

《表示》タブの《目盛線(枠線)》にチェックが入っている

 

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スクロールバーが表示されない

下の図のようにスクロールバーが表示されない場合は、詳細設定にある表示設定がオフになっている可能性があります。

スクロールバーが表示されていない

1オプションを選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択

2表示設定を変更
《詳細設定》のスクロールバーに関するチェックボックスがオフになっていると、スクロールバーが表示されません。《水平スクロール バーを表示する》《垂直スクロール バーを表示する》にチェックを入れ、《OK》ボタンをクリックすると、スクロールバーが表示されるようになります。

《Excelのオプション》のポップアップウィンドウの《詳細設定》の《水平スクロール バーを表示する》《垂直スクロール バーを表示する》にチェックが入っている

スクロールバーが表示されている

リボン(メニューやツールバー)が表示されない

下の図のようにリボン(メニューやツールバー)が表示されない場合は、リボンの固定表示が解除されている可能性があります。

リボンが表示されていない

メニューを選択(以下画像では《ヘルプ》を選択)し、《常にリボンを表示する》をクリックするとリボンが表示されます。ショートカットキーCtrl+F1で表示、非表示を切り替えることも可能です。

メニューを選択し、《常にリボンを表示する》をクリック

数式バーや列番号・行番号が表示されない

《表示》タブの《数式バー》や《見出し》のチェックが外れていると、数式バーや列番号・行番号が非表示になります。 チェックを入れることで再表示できます。

《表示》タブの《数式バー》や《見出し》にチェックを入れていることで、数式バーや列番号・行番号が表示されている

数式のまま表示されて、計算結果が表示されない

数式がそのまま表示される場合は、以下の2つの原因が考えられます。

原因1:書式が文字列になってい

「=」をきちんと書いても、最初から書式が《文字列》になっていると表示が文字列になってしまうため、注意してください。 書式を《標準》に設定し、該当のセルを更新すると数式の結果が正しく反映されます。

《ホーム》タブの書式を《文字列》 から《標準》に変更することで、数式の結果が正しく反映されている

原因2:数式の表示が有効になっている

書式が標準になっているのに数式の結果が表示されない場合は、《数式の表示》が有効になっている可能性があります。《数式》タブの《数式の表示》をクリックしてオフにすることで結果が正しく反映されます。

《数式》タブの《数式の表示》をクリックしてオフにすることで、結果が正しく反映されている

表以外がグレーで塗りつぶされて表示されない

表以外のワークシート全体がグレーに表示されている場合がありますが、《表示》タブのブックの表示が《改ページプレビュー》になっていることが原因です。

《表示》タブの《ブックの表示》が《改ページプレビュー》になっている

《表示》タブの《標準》をクリックするか、右下部の標準アイコンをクリックすることで通常のシート表示に戻すことができます。

《表示》タブの《ブックの表示》の《標準》を選択することで、通常のシート表示になっている

ワークシート見出しが表示されない

Excel ブックの下部にワークシート見出しが表示されない場合、以下の2つの原因が考えられます。

原因1:別のウィンドウの上部がワークシート見出しを隠している

別のExcel ウィンドウの上部がウィンドウのワークシート見出しを隠している可能性があります。

ウィンドウのタイトル バーをダブルクリックし、ウィンドウを最大化してタブを表示することで、ワークシート見出しが表示されます。

原因2:シート見出しを表示する 設定がオフになっている

ウィンドウの表示を変更してもワークシート見出しが表示されない場合は、詳細設定にある表示設定がオフになっている可能性があります。

1オプションを選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択

2表示設定を変更
《詳細設定》の《次のブックで作業するときの表示設定》の《シート見出しを表示する》のチェックが外れている場合、ワークシート見出しは表示されません。 項目にチェックを入れると表示されるようになります。

《Excelのオプション》のポップアップウィンドウの《詳細設定》の《シート見出しを表示する》にチェックが入っている

Excel(エクセル)の入力できないトラブル

次に、さまざまな「入力できない」トラブルと、その解決法を見ていきましょう。

-(マイナス)が入力できない

マイナスの数値を入力する際《負の値の表示形式》が変更されていると、下の図のように表示されてしまいます。

セルに《-1234》と入力すると赤字で《1234》と表示されている


セルの書式設定の
《数値》を選択し、
《-1234》を選び《OK》をクリックするとマイナスが表示されるようになります。

《セルの書式設定》のポップアップウィンドウの表示形式タブの《数値》をクリックし、《-1234》を選択

セルに《-1234》と入力すると《-1234》と表示されている

/(スラッシュ)が入力できない

セルに「/(スラッシュ)」を入力しようとすると、下の画像のようにアクセスキーが表示される場合があります。

アクセスキーが表示されている


1オプションを選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択

2メニューキーの設定を変更
詳細設定の《Microsoft Excelメニューキー》に入力されているスラッシュを削除すると、スラッシュが入力できるようになります。

《Excelのオプション》の《詳細設定》の《Microsoft Excelメニューキー》のスラッシュを削除

スラッシュが表示されている

:(コロン)や%(パーセント)などの記号が入力できない

記号が入力できない場合は《‘(シングルクォーテーション)》を記号の前につけることで、入力できるようになります。

セルに《‘(シングルクォーテーション):(コロン)》と入力されている

 

セルに《‘(シングルクォーテーション)%(パーセント)》と入力されている

分数が入力できない

分数を入力するとき、表示形式が標準の状態だと下の図のように日付に変換されてしまいます。

セルに《2023/1/3》と入力すると《1月3日》に変換されて表示されている


1表示形式を変更
入力前に《ホーム》タブの表示形式の右側《▼》をクリックし、一覧から《分数》を選択します。

《ホーム》タブの《表示形式》の右側《▼》をクリックし、一覧から《分数》を選択


(2
分数を入力
《1/3》と入力すれば、そのまま分数表示されます。

《1/3》と入力すると、そのまま分数表示されている

 

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その他よくあるExcel(エクセル)のトラブル

最後に、表示・入力以外でよくあるトラブルとその対処法をご紹介します。

図やグラフのコピーができない

図やグラフがコピーできない場合は、コピーのオプションについて確認してみましょう。

1オプションの選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択

2切り取り、コピー、貼り付けの設定を変更
《切り取り、コピー、貼り付け》の下にあるチェックボックスにチェックを入れると、図やグラフをコピーできるようになります。

《Excelのオプション》のポップアップウィンドウの《切り取り、コピー、貼り付け》の下にあるチェックボックスにチェックが入っている

オートSUMが正しく計算できない

オートSUMとは、一方向に並んだセル内の数値の合計を自動的に算出する機能です。(他にも個数や最大値を求めることもできます。)
オートSUMで正しく計算結果が反映されない場合は、以下の2つの原因が考えられます。

原因1:空白がある

オートSUMは一列または一行のうち数値があるところまでを計算範囲だと予測して計算します。
そのため、途中に空白があると空白の手前までがオート
SUMの計算範囲となってしまい、合計してしまいます。

セルの選択範囲の途中に空白があり、空白の手前までだけがオートSUMの計算範囲となってしまい、正しく計算結果が反映されていない


空白がある範囲をオート
SUMで計算したい場合は、計算に含めたいセルを範囲に含めるため、計算範囲を表す枠をドラッグし広げる必要があります。

計算に含めたいセルが全て範囲選択されている

原因2:セル範囲に文字列が含まれている

見た目は数字であっても、表示形式が《文字列》になっているとExcelでは文字だと判断され、参照範囲が反映されません。

また、計算範囲の数字がすべて文字列の場合は、0が表示されます。

ハイパーリンクができない

下の図のようにハイパーリンクができない場合は入力オートフォーマットの設定を確認してみましょう。

サイトのURLを入力しても、ハイパーリンクができていない

1オプションの選択
《ファイル》を選択し、《その他》の《オプション》を選択します。

2オートコレクトのオプションを変更
《文章校正》の中の《オートコレクトのオプション》を選択します。

《Excelのオプション》のポップアップウィンドウの《文章校正》の中の《オートコレクトのオプション》を選択


《入力オートフォーマット》タブを選択し、《インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する》にチェックをつけ、《
OK》を選択します。

《オートコレクト》のポップアップウィンドウの《入力オートフォーマット》タブを選択し、《インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する》にチェックを入れ、《OK》を選択

3URLを入力
もう一度《OK》を選択すると、ハイパーリンク機能が有効になります。

サイトのURLを入力すると、ハイパーリンクが設定されている

並べ替えができない

並び替えの対象になるデータに結合されたデータがあると、下記のようなエラーが出てしまうケースがあります。エラーが出た場合は、結合されているセルを探して結合を解除する必要があります。

エラーのポップアップウィンドウに《この操作を行うには、すべての結合セルを同じサイズにする必要があります。》と表示されている

《セルD2》と《セルD3》が結合されており、《100》と入力されている

1結合を解除
結合されているセルを選択し、《ホーム》タブの《セルを結合して中央揃え》の《▼》をクリック、《セル結合の解除》を選択します。

結合されている《セルD2》《セルD3》を選択し、ホームタブの《セルを結合して中央揃え》の《▼》をクリック、《セル結合の解除》を選択すると、セルの結合が解除されている

2並べ替え
セルの結合が解除された状態で再度並べ替えを行うと、エラーが出ずに正しく並べ替えが行われます。

エラーが出ずに正しく並べ替えが行われている

まとめ

初めて目にする現象に焦ってしまっても、知っていれば対処法は簡単なことばかりです。
WEB検索で解決方法を探すのも1つの手ですが、
これを機にExcel研修を取り入れて、スキルアップを検討してみてはいかがでしょうか。

当社では、『Microsoft認定トレーナー』資格を持つEXCEL女子による「Excel研修」を提供しております。書籍化するなど注目いただいている研修です。

社員教育に時間を割けない、Excelスキルの底上げをしたいなどお悩みでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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