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ITリテラシーとは?DX推進と情報セキュリティに重要な理由を解説

2022.09.08

ITリテラシーとは?DX推進と情報セキュリティに重要な理由を解説

目次

ITリテラシーとは、世の中にある情報技術を正しく使いこなし、利益の最大化のために安全に利用できるスキルのことです。
このITリテラシーを高めることは、自社のDXを軌道にのせるだけでなく、情報セキュリティのリスクマネジメントにも欠かすことができません。

今回は、DX推進と情報セキュリティの観点から、なぜすべての企業でITリテラシーが求められているのかを解説します。

DX推進にITリテラシーは不可欠

DXとは、IT技術を駆使することで業務効率化や新たな価値の創造を行うことです。
このDXを推進するにあたり、従業員のITリテラシー向上は避けて通れない課題となっています。

ITリテラシーとは

ITリテラシーとは、パソコンやインターネットなどのIT技術の知識を持ち、目的に応じて使いこなすことができるスキルのことです。
このITリテラシーは具体的に「情報リテラシー」「コンピュータリテラシー」「ネットワークリテラシー」の3つの能力に分けることができます。

DXではIT活用が必須になっており、この3つの能力をバランスよく習得することが求められます。

情報リテラシー

情報リテラシーとは、世の中にあふれる情報のなかから必要な情報を探し出し、安全に正しく活用する能力のことです。
インターネットの普及により膨大な情報に接することができるようになったため、従業員ひとりひとりに情報を取捨選択できる能力が求められています。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーとは、コンピュータやアプリケーションなどのITツールに関する知識や操作能力のことです。
現代では多くの業務にパソコンが利用されており、社員にはマウスなどの基本操作だけでなく、Word(ワード)やExcel(エクセル)などのアプリケーションスキルが必要となります。

ネットワークリテラシー

ネットワークリテラシーとは、インターネットのようなネットワーク環境を適切に利用できるモラルやセキュリティ、知識などを指します。
情報漏洩やSNSの炎上などのトラブルを未然に防ぐためにも、すべての企業で社員のネットワークリテラシーを高める必要があります。

ITリテラシーが低いとDX推進や業務効率化が進まない

現代ビジネスでは日常的にITツールに接するため、従業員のITリテラシーが低いままだとスムーズにDXや業務効率化を進めることができません。

ここでは、ITリテラシーが低いことで起こりうる具体的な弊害をご紹介します。

デジタル化に追いつけず生産性が低下する

会社全体のITリテラシーが低いと、アナログ手法による紙書類の回覧や印鑑決裁などが改善されず、なかなか生産性の向上につながりません。
例えば、単純作業を自動化するツールを導入して業務効率化を図っても、使いこなせずにミスが増えたり、作業が長時間化したりなど、逆に生産性を低下させてしまう可能性があります。

コミュニケーションロスが発生しやすくなる

ITリテラシーにおけるコミュニケーションロスとは、メールやオンライン会議、チャットなどのツールが活用できないせいで起こる、意思疎通が不十分な状態のことです。
伝達ミスやコミュニケーション不足などによる人間関係の悪化だけでなく、取引先とのトラブルに発展することもあります。
テレワークなどの非対面業務が導入された企業や、社員のITリテラシーにばらつきがある企業で、このコミュニケーションロスが発生しやすい傾向があります。

DX推進、DXリテラシーに関しては、こちらの記事もご覧ください。
DXの第一歩!業務効率化を理解する4つのポイント
DXリテラシーとは?必要性と教育のポイントを解説

 

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ITリテラシー向上が情報セキュリティを高める

ITリテラシーを向上させることは、同時に情報セキュリティを高めることにつながります。

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、文字通り情報の安全を守るためのセキュリティ対策です。
従業員のITリテラシーを高めることで、企業が取得する個人情報や機密情報などを様々なリスクから守ることができます。

ITリテラシーが低いことで発生する情報セキュリティリスク

ITリテラシーが低いことで、さまざまなセキュリティリスクが発生しがちです。
このようなリスクは、外部要因のリスクと内部要因のリスクの2種類に分けられます。

外部要因のリスク

サイバー攻撃やスパムメール、不正アクセス、なりすまし、流出した情報の不正利用などが挙げられます。

内部要因のリスク

個人情報の流出、機密情報の漏洩、SNSでの炎上、ウイルス感染などが挙げられます。

情報セキュリティのトラブルが企業へ与える不利益

情報セキュリティでトラブルが発生した場合、企業は大きな損害を受けます。
業績の悪化に直結するだけでなく、企業の社会的な信用を失いかねません。

このようなリスクを避けるためにも、企業は従業員全員にITリテラシー教育を行い、情報セキュリティ意識を高めておかなければならないのです。

社員のITリテラシーを高める重要性

ここまでITリテラシーが低いことで起こりうるリスクをご紹介してきました。
その一方で、ITリテラシーを高めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

生産性の向上

社員のITリテラシーが高まると、ITツールによる業務効率化が可能になり、最終的な生産性の向上につながります。

例えば、BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)を導入してビッグデータを自動で分析できるようにすることで、社員の残業を減らし、コア業務に集中できる環境を整備することができます。

DX推進の強化

DX推進にはITツールの活用が基本となるため、社員のITリテラシーは欠かすことができません。
DXは新たなビジネスや価値を創造することを目的としているため、ひとつの部署や担当者だけが取り組んでいても成果を出すことは難しいとされています。
会社全体のDX強化に向けて、社内の各所にITリテラシーが高い人材を配置するとともに、社内全体のITリテラシーを向上させてゆくようにしましょう。

不祥事の防止

社内のITリテラシーが向上することは、情報セキュリティの強化に直結します。
現代では情報漏洩や詐欺、外部攻撃などの様々なセキュリティリスクがあり、社員の気の緩みから会社全体の不祥事に発展してしまうことも少なくありません。

また、従業員のITリテラシーが高ければ、なにか不祥事が発生しても、大きな問題になる前に事態を収拾することもできます。

従業員のセキュリティの強化

情報セキュリティを強化するためには、従業員ひとりひとりの高いITリテラシーが欠かせません。
どんなに強固なセキュリティツールを導入していたとしても、個人の小さなミスを完全に防ぐことはできないからです。
社内のデータの重要性や、サイバー攻撃への理解、パスワード管理など、一見当たり前に思えることばかりでも、しっかりと社内で教育して共通認識をつくっておくことが大切です。

ITリテラシーでDXと情報セキュリティを強化するには

ビジネス活動にITやWEBが欠かせない時代となり、すべての企業に安全で適切なIT運用が求められています。DXをスムーズに推進し、社内の情報セキュリティを強固にするためには、社員全員のITリテラシーの強化が欠かせません。
それをうけて企業によっては従業員へのセキュリティ研修を充実させたり、ITパスポートなどの国家資格取得をすすめたりするケースも増えてきました。
しかし、日々の業務が忙しく、なかなか社内のITリテラシー向上まで手が回らないという声もよく耳にします。

もし自社のIT人材不足や、DXへの行き詰まりなどを感じている場合は、ぜひ当社までご相談ください。
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さまざまな企業のDX推進をトータルサポートしてきた実績がありますので、悩みに応じたワンランク上の解決策をご提案します。

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