更新日:2024.05.27
目次
Excel(エクセル)は多くの職種で利用される、仕事に欠かせないツールです。しかしExcelスキルが低いままだと、非効率な作業が続いたり顧客とのやりとりに支障が発生したりしてしまいます。
そこで今回は、Excelについて知り尽くしたEXCEL女子だからこそわかる、Excel研修の必要性や習得するべきスキルを職種別に詳しく解説します。
最後にExcel研修選びのポイントもご紹介しますので、社員研修にお悩みの方やExcelスキルの底上げを検討中の方は参考にしてください。
まずExcel研修の必要性について解説します。
Excel研修で基礎を学べば、面倒なデータ整理やグラフ化を一瞬で行うことができ業務効率化がすすみます。
また、関数やマクロ(VBA)を習得すれば、日々のルーチンワークを自動化し、作業時間を大幅に短縮することが可能です。
これまでExcelスキルは実践で学ぶ企業が多く、会社の中でExcelの技術や知識に偏りがうまれていました。しかしこのままではExcelができる社員への業務集中や属人化が発生しやすくなり、社員の不公平感が増すばかりです。
もし社内でExcel研修を行えば、個々のスキルを一定レベルに引き上げて定常業務を均等に割り振ることができるようになり、社員のモチベーションアップにもつながります。
業務の偏りに関して、こちらの記事もご覧ください。
業務改善のヒント!Excelスキルが高い人に業務が集中する理由
どのような職種でも日々扱うデータは膨大で、整理は手間がかかるため、計算ミスや入力間違いなどから致命的な失敗につながりかねません。
もしExcelスキルで関数やマクロ(VBA)を身に着けていれば、細かなミスを防ぐだけでなく、手間のかかる作業は自動化して業務の確実性を上げることができます。
ひとくちにExcel研修と言っても複数の種類があり、受講の目的や効果も様々です。
Excelの基本機能や構成要素、基本的な関数などを習得する基礎固め研修です。
文系出身の社員や、PCに慣れていない社員、Excel初心者に学習を促すのに最適です。
当社のExcel基礎研修の詳細はこちらをご覧ください。
基本から学びたい、苦手だと感じている方にExcel基礎 研修
基礎から発展し、より効率的なExcelの使い方や業務の自動化などを習得する研修です。
中堅社員やExcelのスキルをある程度持った社員が対象で、データ分析に使用するピボットテーブルやグラフ作成などを習得できます。
当社のExcel応用研修の詳細はこちらをご覧ください。
業務効率化に役立つExcelの機能や関数を習得したいと感じている方にExcel応用研修
新入社員に向けたExcel研修です。
初心者にもわかりやすい内容で、表の作成・計算などの実務的な機能や画面構成などを習得します。企業によってはビジネスマナーなども研修してくれる場合もあります。
当社の新入社員研修の詳細はこちらをご覧ください。
実践で使える社会人スキルの基礎を学びたい方へ新入社員研修
業務内容や要望に沿って、カリキュラムをカスタマイズできる研修です。
企業でよく使う関数やソフトなどの研修を取り入れることができるため、効率的に社員の技術を底上げできます。
当社のカスタマイズ可能なExcel研修の詳細はこちらをご覧ください。
職種や業務内容に合わせてコースのカスタマイズが可能なExcel研修
ここではExcel研修を受講するべき職種と、それぞれのおすすめのスキルをご紹介します。
営業事務は書類作成や処理作業を通じて、部署や営業担当をサポートする仕事です。
請求書、見積書などは、TODAY関数(自動日付入力)やSUM関数(合計)、IF関数(条件分岐)、VLOOKUP(データ検索)などでペーパーワークを楽にできます。
また、顧客管理ではウィンドウ枠の固定、重複の削除、フィルター、検索機能、ASC関数(半角に変換)、JIS関数(全角に変換)などが便利です。売上や在庫管理などは、SUM関数、SUMIF関数(条件付き合計)、VLOOKUP関数などを知っておくと時間を短縮できます。
PMO補佐とは、プロジェクトを管理するマネージャーのサポート業務です。
議事録作成や進捗管理・課題管理を通じて、PMOが力を発揮できる環境整備を行います。業務の進捗管理には、AND/OR関数(論理演算)、WEEKDAY関数(曜日判断)、IF関数、条件付き書式(データの視覚化)、フィルターなどを知っていると便利です。
課題管理の効率化には、フィルター、日付関数(TODAY関数など)、条件付き書式のほか、集計作業やデータ分析を楽にするピボットテーブルやグラフ作成などを習得しましょう。
総務は企業の備品や施設管理、イベント企画、書類作成などを通じて労働環境を整備する仕事です。
備品などの管理では、在庫チェックにSUM関数やSUMIF関数、マクロを使えば注文書の自動印刷などで工数削減が可能です。各種資料作成には、Excelのチェックボックス機能やピボットテーブル、VLOOKUP関数などを使用すると効率化がはかれます。
人事の採用担当は、人材採用計画の立案や実行、効果測定などを行いながら、社員が活躍できる環境整備やサポートをする仕事です。
採用管理表は、条件付き書式、COUNTIF・IFS関数、VLOOKUP関数、フィルターなどが使用できれば、Excelで作成できます。
また、応募者のデータ整理にはSUM関数、ROUND関数、IF関数、収集したデータの分析にはピボットテーブルやグラフを使い、マクロを用いて集計作業やレポート作成を自動化することも可能です。
労務とは、勤務表や有給休暇の管理、給与計算や社会保険加入のサポートなど、社員の労働環境の整備をする仕事です。
勤怠管理にはNOW関数(日時自動入力)、IF関数、条件付き書式でフォーマットを作成し、マクロでレポートを自動化することができます。
また、給与計算はIF関数、WEEKDAY関数、ROUND関数(四捨五入)などを習得していると自動計算できて便利です。
経理は企業の売上や仕入れ、給与、保険、税金などを管理する仕事です。
現金の出納管理・集計はSUMIF・IFS関数、VLOOKUP関数、IF関数、COUNT系関数を学習しましょう。
また、経費計算はウィンドウ枠の固定、ショートカットキーなどの機能や、フィルター、ROUND関数(四捨五入)を活用しましょう。月々の報告資料作成には、わかりやすいグラフ作成や、レポートを自動化するマクロを学んでおくのがおすすめです。
企業の商品やサービスを販売する仕組みづくりや、顧客へ付加価値を提供する仕事です。
市場調査やデータ分析には、ピボットテーブルやグラフ化技術が役立ちます。広告の効果測定・管理には、ショートカットキーだけでなく、IF関数、IFERROR関数(エラーの場合の表示指定)、SUMIF関数などが活用可能です。
今回紹介した関数や機能に関して、こちらの記事もご覧ください。
【初心者向け】関数を使って日付や曜日の入力を効率的に!
【効率UP!】VLOOKUP関数活用でデータ入力をスムーズに!
Excelの条件付き書式を使いこなす!基本的な操作から自動で色付けする方法を解説
上司も大満足!ピボットテーブルを活用したデータ集計で、一歩差がつく表作成を
グラフで訴求力ある資料作り!グラフの作成方法からそれぞれの特徴まで解説
ExcelやVBAでルーティン作業を自動化!集計からレポート作成を効率化する方法を解説
研修を選ぶときに人事担当者がチェックするべきポイントは4つです。
最も重要なのが、研修内容です。社内で使う関数を習得したいのに、Excel資格の研修を選んでは効率的とは言えません。目的に応じてカスタマイズ可能な研修を選ぶようにしましょう。
講師の実務経験もチェックしましょう。
現場経験がない講師だと実践的な技術や応用力がなく、受講者のニーズを的確に捉えることができません。逆に、現場経験が多ければ多いほど質の良い研修になりやすいです。
高いか・安いかを基準とするのではなく、自社に合うカリキュラムかどうかで料金を判断するようにしましょう。自社の予算内で希望する研修をカスタマイズしてくれる業者が最適です。
オンラインや対面、マンツーマンや少人数などは、受講者の特性に合わせて効果の出やすい形式を選択するようにしましょう。研修内容に応じて、柔軟に対応してくれるExcel研修の企業を探すことが大切です。
業務効率化やパフォーマンス向上のため、Excel研修を実施する企業が増加しています。しかし人材育成にExcel研修を効果的に取り入れるためには、職種にあったスキルを習得できる研修内容でなければなりません。費用や受講形式、カリキュラムなど、自社向けに調整できる研修を選ぶようにしましょう。
当社の「Excel研修」は、業務内容に合わせてカリキュラムを自由にカスタマイズ可能です。社員のスキルチェックからExcelのVBA、パワーポイントなど様々なコースをご用意しています。Excel研修にお悩みのさいは、お気軽にお問い合わせください。
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